RADWIMPS・野田洋次郎の初主演映画にキャスト追加 杉咲花やリリー・フランキーら豪華布陣に

(C)2015「トイレのピエタ」製作委員会

 RADWIMPSの野田洋次郎が初主演を務める、6月6日公開(新宿ピカデリー他全国ロードショー)の映画『トイレのピエタ』。今回、その追加キャストと物語の一部内容が発表された。

 同作は、手塚治虫の日記を元にした長編映画で、彼が死ぬ直前まで綴っていた病床日記をもとに、『ピュ~ぴる』で国内外から高く評価された映画監督・松永大司が完全オリジナルストーリーで脚本化したもの。映画では主人公の園田宏役を野田が担当し、プロデューサーとして『ノルウェイの森』などで知られる小川真司と『ヘルタースケルター』を手がけた甘木モリオの2人が参加する。

 今回追加キャストとしてアナウンスされたのは、野田洋次郎扮する主人公・宏と出会い、最期の夏を共に過ごす女子高生・真衣役を演じる杉咲花と、宏の入院仲間で女好きという横田役を演じるリリー・フランキー、宏の元恋人・尾崎役の市川紗椰や、MEGUMI、岩松了といった個性的なキャストたち。野田は今回の発表について「脚本を書いた監督が僕を選んだのならきっと意味があるのだろう、そう信じてやらせて頂きました」などとコメントしている(コメント全文は下記に掲載)。

野田洋次郎コメント

脚本が素晴らしかった。それに尽きます。そしてその脚本を書いた監督が僕を選んだのならきっと意味があるのだろう、そう信じてやらせて頂きました。自分の理性や思考を超えた何かに、圧倒的な力でぶん回される感覚が好きです。この作品にはそんな力が目一杯詰まっているのだと思います。なにか奇跡が起こるのなら、その場面に遭遇しない手はない、と。

杉咲花コメント

何度もオーディションに行く中で、監督と脚本に興味を持っていきました。絶対に出演したかったです。クランクインする前、リハーサルの時から、洋次郎さんは宏でした。その反対に真衣をつかめなかった私はすごく焦ったのを覚えています。嘘がない真っ直ぐに宏を演じた洋次郎さん、すごかったです。洋次郎さんがずっと宏でいてくれたから、私も真衣でいられました。その感謝を宏に100%で恩返ししたいと思っていました。みなさんに届けたくて、その為にみんながそれぞれ愛情をもって苦しんでつくりました。どうかみなさんのもとにちゃんと届きますように。1ミリでも響きますように。

リリー・フランキーコメント

松永監督とは初めてのお仕事ですが、過去作品や今回の台本に、とにかく才能を感じたので出演させて頂くことにしました。個人的に面白い作品に対する鼻は利くほうだと思っているので、この作品も非常に楽しみにしています。

甘木プロデューサー・小川プロデューサー・コメント

野田さんのオファーはダメもと覚悟の挑戦だった。ただでさえ露出が少ないアーティストだから映画には出演しないだろうと、決まるまで半信半疑だった。幸い脚本を気に入ってくれて呆気ないほどスムーズにオファーを受けてくれた。印象に残っているのは演技経験がないことに不安を抱く野田さんに対し、「とにかく現場に来てカメラの前に立ってくれればいい」と乱暴なことを言ったこと。撮影が終わって本人から騙されたと責められましたが…
ヒロインの真衣のキャスティングはオーディションだった。オーディションといっても一般公募ではなく、その時々で気になる 10 代の女優たちに会い、演技を見せてもらった上で決めた。たぶん杉咲さんには最終オーディションを含め5回ほど会ったと思う。決め手は野田さんとの即興芝居だった。その場にいた野田さんにいきなり即興芝居の相手をお願いしたところ、野田さんの潜在能力が杉咲さんの芝居によって覚醒する瞬間を目撃できたこと。もちろん杉咲さん自身の天性の演技力にも惹かれた。

リリー・フランキーさんのキャスティングのコンセプトは“悪戯な妖精”。無垢な感じの大人を演じさせて嫌みにならない俳優を他に知らない。希有な俳優さんだと思う。とにかく食道癌を患いながらも飄々と生きる姿に、逆に死が人間のあるがままの姿と感じさせてくれる。名演です。

■映画情報
『トイレのピエタ』
公開:6月6日(土)(新宿ピカデリー他全国ロードショー)
原案:手塚治虫 脚本・監督:松永大司
野田洋次郎/杉咲花 リリー・フランキー/古舘寛治 市川紗椰 森下能幸 澤田陸 MEGUMI/岩松了
配給:松竹メディア事業部

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