「Claude Opus 5.5」で何が変わる? API料金20%値下げ、文章の読みやすさも改善

Anthropicは9月22日(現地時間)、新たな大規模言語モデル『Claude Opus 5.5』を発表し、同日より提供を開始した。同社が新たに立ち上げた「Claude 5.5」ファミリーの第一弾に位置付けられており、Claude PlatformおよびAmazon Web Services、Google Cloud、Microsoft Azureを通じて利用できる。
同社の発表によれば、Opus 5.5は前世代の「Opus 5」から大幅に性能を伸ばし、特にコーディングや長時間にわたる自律的な作業に強みを持つという。先行利用したテスターの事例として、20万行規模のコードベースの監査と修正を3時間未満で完了したケースが紹介されている。同じ作業をOpus 5で行った場合には20時間以上を要していたとされ、長大なコード移行や修正作業における効率改善が示されている。
調査・分析用途でも改善が報告されている。同社が実施した内部テストでは、決算発表を見つけにくくしたWebの複製環境で情報を収集し企業の四半期業績レポートを作成させたところ、Opus 5.5は複数の設定で高い正確性を維持したという。
文章表現の面でも改善が図られた。Opus 5に対しては表現の分かりにくさを指摘する声が多かったといい、Opus 5.5では重要な情報を先に置く構成や、専門用語や独特の言い回しを避けた平易な文章を志向している。長時間の作業でも読みやすくなったとするテスターの評価が紹介されており、同社は共同作業のパートナーとしての使い勝手が向上したとしている。
料金と速度も見直された。外部サービスにAIを組み込む仕組みであるAPIの利用料金は、AIが文章を処理する単位「トークン」100万個あたり入力4米ドル、出力20米ドルで、Opus 5と比べて20%の値下げとなる。同社は標準設定で一般的な作業を検証した結果、運用コストが従来比40%減になったと説明している。出力速度もOpus 5比で30%以上高速化したとしている。あわせて、Pro/Max/Team各プランの5時間ごとの利用上限が引き上げられ、任意のタイミングで使える利用上限のリセットも提供される。
安全対策も強化された。同社は自動化された行動監査で過去最高のスコアを記録したとし、想定外の行動や指示範囲を超える挙動が抑制されたと説明している。一方で、Opus 5.5は生物学やサイバーセキュリティ分野でも高い能力を示すことから、上位モデル『Claude Fable 5.1』と同等の保護策が適用される。具体的には、通常のソフトウェア開発におけるバグ修正などは従来通り利用できるが、多くのサイバーセキュリティ関連の作業は「Opus 4.8」へ自動的に振り分けられる運用となる。
Anthropicは、Opus 5.5と同様の改善を反映した『Claude Sonnet 5.5』および『Claude Haiku 5.5』を今後数週間のうちに公開する予定だとしている。























