意外にも歴史が長い? バーチャルな存在の“始祖”から続く「実写×VTuber」によるVlog文化を紐解く

動画2本目から既に実写で撮影している、甲賀流忍者ぽんぽこ

 2018年2月2日にデビューした甲賀流忍者ぽんぽこ。現在ではパペットや着ぐるみなどを駆使しながら、積極的に実写の中に登場する動画をアップしている彼女だが、実はデビューしてすぐ、2本目の動画から現実世界で撮影をしている。

ぽんぽこ、猿探しの旅へ行くの巻!【バーチャル YouTuber】

 2018年2月6日に投稿された「ぽんぽこ、猿探しの旅へ行くの巻!【バーチャル YouTuber】」は、一人称視点で現実世界を撮影をする形式の企画動画になっている。猿を探しに山に入っていく映像の上に、Live2Dモデルを重ねてナレーションをするスタイルを先んじて実施したひとりだろう。

ぽんぽこ、イノシシ狩りに行くの巻!【バーチャルYoutuber】

 2本目以降も実写空間での映像をメインにした動画がバンバンアップされている。当時のVTuber業界は「バーチャルYouTuber・VTuberはバーチャルな空間に住んでいるもの」という認識を持って視聴している人が圧倒的に多かった。ぽんぽこの実写中心の活動スタイルが多くの人に衝撃を与えていたことが、コメント欄などを見るとわかる。

ぽんぽこ、実質はじめての生放送!!【バーチャルYoutuber】

 実写の自分の姿(いわゆる中の人・魂)を配信や動画で出すVTuberは、今でこそ増えてきているが、その先駆けとしてぽんぽこがはじめての生放送で生身の姿を少し出しているのも注目したい部分だ(逆に、近年は生身の姿はほぼ出していないが)。

颯爽と実写とアバターを融合させた、おめがシスターズ

 おめがシスターズ(以下・おめシス)のふたりは、実写映像の中にバーチャルアバターを融合させたVlog的映像をかなり早い段階からアップし、バーチャルとリアルの壁を破っている。それが2018年3月26日に投稿された「【検証】Vtuberは焼肉安安の1000円食べ放題を頼めるのか」という動画だ。

【検証】Vtuberは焼肉安安の1000円食べ放題を頼めるのか

 概要欄で「なんと!リアルロケです!!!!꒰*´꒳`*꒱」と明言しているおめシスのこの動画は、まだ実写融合映像スタイルがあまりなかった当時、多くの視聴者に衝撃を与えた。この頃よく彼女たちが使っていた「超越している」的な意味合いの言葉「おめがってる」を地で行く動画だった。

【コミケ】親分に新刊を渡したい

 その後もおめシスのふたりは実写世界にアバターのまま登場し、Vlog的な撮影スタイルの動画を次々にアップしている。どのような技術で撮影されたのかは定かではないが、アバターを実写世界に持ち出すために当時としては珍しかったであろう特殊な撮影手法を用いているようで、コメント欄では「謎の技術」として不思議がられていた。

Googleが作ったポテチの味は…!? #shorts
これがVチューバーの最先端動画です。 #shorts

 2021年10月9日にアップされた「Googleが作ったポテチの味は…!? #shorts」というショート動画では、実写で自身(生身のほう)を撮影した動画を加工し、アバターの動きに置き換える手法で、現実世界にVTuberの姿が登場するスタイルの映像を披露している。後の2023年4月27日にアップされたショート動画「これがVチューバーの最先端動画です。 #shorts」では同様の手法をさらにグレードアップさせて用いているのが見られる。

Vtuber × ガンプラでストップモーションを撮ってみた!!

 最初期から実写融合の他にも、ガンプラにストップモーションで搭乗するなど、とても“おめがって”いる映像をアップし続けてきたおめシス。現在は実写の姿に顔だけバーチャルアバターをまとったスタイル、通称「部位Tuber」で実写YouTuberさながらの活動を続けている。実写とバーチャルの境界線を壊し続ける、自由な発想のフロントランナーとして、今後も新たな挑戦に期待したい二人組だ。

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