イーロン・マスク、Grok Imagineで長編『オデュッセイア』制作を予告 2026年内の完成を掲げる

 イーロン・マスク氏は7月22日、X上で、生成AI「Grok」の動画生成機能「Grok Imagine」を使い、ホメロスの叙事詩『オデュッセイア』を題材にした長編映画を2026年末までに制作すると予告した。「歴史的に正確で、ホメロスの芸術に忠実」な作品にするとの考えを示している。

 マスク氏の投稿は、Xアカウント「Heavy Pulp」が公開した約3分の会話シーンを引用する形で行われた。映像はGrok Imagineで生成したもので、オデュッセウスとカリュプソが対話する場面を描いている。

 Heavy Pulpは続くスレッドで、映像の制作手法も説明した。登場人物を背後から捉えた2種類の開始フレームを固定し、それぞれのカメラ位置から会話を生成。発話順や人物の動き、声のアクセントなどをプロンプトで指定し、使える生成結果を選別して編集したという。約3分の映像は一度に生成されたものではなく、複数の短いクリップをつないだ作品である。

 xAIの公式ドキュメントによると、現行のGrok Imagineが生成できる動画は最長15秒で、解像度は480pまたは720pとなる。現行仕様のまま長編映画を構成する場合、多数のクリップを接続しながら、人物の外見や声、背景、演技の連続性を保つ工程が必要になる。Heavy Pulpのデモは、その一端を示したものといえる。

 『オデュッセイア』をめぐっては、クリストファー・ノーラン監督による実写映画が2026年7月17日に米国で公開され、日本では9月11日の公開を予定している。マスク氏は今回の投稿で、ノーラン版との関係には触れていない。Grok Imagineによる長編版が独立した映像作品として完成するのか、まずは制作体制や長時間の一貫性を示す映像が公開されるかが焦点となる。

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