もはや日本の夏には欠かせないガジェットとなったハンディファン 世界的ブランド「JisuLife」が日本参入

 5月に入り夏日が各地で続出。もはや春を通り越して夏になったかの陽気が続くが、ここ数年、日本では“夏場の必需品”に近いガジェットになっているのが「ハンディファン」だ。以前は一部の層が使う便利グッズのように見られていたハンディファンだが、いまや世代や性別を問わず、駅のホームやフェス会場、テーマパークなどで多くの人が持ち歩く「夏のガジェット」の定番になっている。

「ハンディファン」が欠かせなくなってきた日本の夏

 最近では世界的なハンディファンメーカーである「JisuLife」が日本に本格参入した。JisuLife TECHNOLOGY株式会社の日本法人設立発表会では、ゲストとして気象予報士の森田正光氏も登壇しハンディファンの意義を強調。森田氏は「異常気象が続き、気候変動の時代になってきている」とコメント。近年の高温化に加え、都市部ではアスファルトや建築物による蓄熱も進み、従来の“夏対策”だけでは対応しきれなくなっていると指摘した。従来の暑さ対策といえばエアコンで部屋全体を冷やす“空間単位”の発想が中心だった。しかし現在は、ライフスタイルも多様化し、「個人単位で暑さをコントロールする」という考え方が急生まれ、そこでハンディファンというガジェットが注目され始めている。

 それに伴い、各社・各メーカーが工夫を凝らしたハンディファンを投入している中、新たに登場したのがこの世界的なハンディファンブランドである「JisuLife」。米国・中国・東南アジアを中心にシェアを広げてきた同ブランドが、ついに日本市場へ本格参入。4月に開催された初の製品発表会では、2026年春夏シーズンに向けたモデルを一挙公開した。

世界シェアブランド「JisuLife」が見せた“ハンディファン”の最前線

 清原健司氏は日本法人設立の背景について、「技術開発力と、それを支える組織力が強み」と説明し、グローバルブランドとしての実績と日本市場への本格展開をアピール。

 今回発表されたのは、プレミアムラインの『Handheld Fan Pro1 Mini』『Handheld Fan Pro1 S』、スタンダードラインの『Handheld Fan 9 S』『Handheld Fan 10 S』、さらに首掛け型の『Neck Fan 5』、ベビーカー向けの『Stroller Fan 4』を含む計6モデル。

 特に印象的だったのは、同社のハンディファンの機能の細かさだ。例えば、風量調整は単純な強弱切り替えではなく、100段階で細かく制御可能。さらにプレミアムモデルでは最大風速9m/sに対応するなど、小型化と高出力化が同時に兼ね備えてたモデルとなっている。実際にタッチ&トライコーナーで体験すると、従来のハンディファンのイメージを超える風量を実感した。

 また、デザイン面でも進化しており、一昔前のハンディファンは雑貨的なアイテムが中心だったが、同社製品は、アルミ素材やミニマルな造形を採用し、モバイルガジェットとしての統一感を強く意識している。

暑さを我慢しない”という新しい常識

 発表会内で行われたトークセッション「2026年・日本の暑さの正体と対策の新常識」では森田氏が「冷房で部屋全体を冷やすだけでなく、個々人での暑さ対策が重要」とコメント。JisuLife製品についても、先に紹介した「100段階の細かい風量設定」や「最大9m/sの風速」を評価ポイントとして挙げた。興味深かったのは、“暑さ対策”そのものの価値観が変わり始めていることだ。

 以前の日本では、「夏は暑いもの」「多少は我慢するもの」という感覚も根強かった。しかし近年は、熱中症リスクの増加や気候変動の深刻化を背景に、“無理をしない”ことが重要視されるようになっている。その変化は、ガジェットの進化にも表れている。スマートウォッチが身体データを可視化し、睡眠デバイスが休息を管理するように、ハンディファンもまた、“身体コンディションを維持するためのデバイス”へ変化している。

 清原氏が語った「セルフメンテナンスガジェット」という言葉は、現在の暑さ対策を象徴するキーワードと言えるだろう。実際、ハンディファンは単なる涼感グッズではなくなっている。通勤、屋外イベント、スポーツ観戦、育児、高齢者の外出支援など、その用途は急速に広がっている。かつてモバイルバッテリーが“電力を持ち歩く”という概念を一般化したように、ハンディファンは今、“涼しさを持ち歩く”という新しいインフラになろうとしているのかもしれない。

■製品情報

JisuLife 2026年春夏ラインナップ
メーカー:JISULIFE TECHNOLOGY株式会社

価格:
・Handheld Fan Pro1 Mini:8,580円(税込)
・Handheld Fan Pro1 S:6,980円(税込)
・Handheld Fan 9 S:4,280円(税込)
・Handheld Fan 10 S:3,980円(税込)
・Neck Fan 5:5,980円(税込)
・Stroller Fan 4:5,980円(税込)

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