『Weekly Virtual News』(2026年4月22日号)

にじさんじから8名が新規デビュー、周央サンゴがスペイン村の公式ナレーターに? バーチャル業界の動向をまとめてお届け

 VTuber、XR技術、メタバース――様々な“バーチャル”に関するトピックは、日々多く生まれている。企業による巨大な施策から、個人によるマイクロだが熱気あふれる取り組みまで、その規模は様々だ。

 連載「Weekly Virtual News」では、一週間のうちに起きた“バーチャル業界”に関連する様々な話題をピックアップ。ニュースとして紹介するだけでなく、筆者の独断と興味関心からフックアップしたいトピックも取り上げる。

にじさんじから8名の新人登場、ストリーマーチーム「Y4T4」がデビュー 

 にじさんじから新たに8名のライバーがデビューした。Rei7、男虎、御子神琴音、塚原大地、千凛あゆむ、九里詠太、小々波いるか、レヨンの8名は、ゲームストリーマーチーム「Y4T4」(ヤタ)を結成し、Twitchをメインに活動を開始する。

【#にじさんじ新人デビュー】4月21日初配信!デビューティザーPV #新人ライバー

 従来通りYouTubeとXアカウントを持つが、「Y4T4」がゲーム実況をメインに据えていることから、その活動スタイルはTwitchで活動するeスポーツ選手やゲームストリーマーに近いものと推測される。そして昨日21日と本日22日にかけて行われる初配信は、にじさんじ初の試みとして、TwitchとYouTubeでの同時配信を予定している。

 昨今、REJECTをはじめとするeスポーツチームにVTuberが加入する動きが加速しているが、にじさんじはその逆のアプローチとして、VTuber事務所側がTwitchメインのゲームストリーマーチームを自ら立ち上げてきた。「VTuberとストリーマーの境目が薄まる」トレンドの中で、大手事務所がどのようにこの領域を開拓していくか注目したい。

周央サンゴの朗読が志摩スペイン村内施設の公式コンテンツに

 志摩スペイン村内のハビエル城博物館が、4月18日にリニューアルオープンした。この施設の2階にある「ドン・キホーテ」コーナーで、にじさんじの周央サンゴが朗読した小説の一部を聴けるコンテンツが登場したという。

 周央サンゴと志摩スペイン村といえば、配信をトリガーとしたバズから、実際に観光地への集客につながった、VTuberのプロモーション事例の代表例の一つ。アンバサダー就任や、様々なコラボイベントという形で関わってきた中、ついに公式コンテンツの一つとなるところまで発展した形だ。

 そして、声優/ナレーターとしての周央サンゴの実力は、ゲームでの主演経験やTRPGなどを通じて多くの人が知るところである。「ドン・キホーテ」の物語を読み上げるその声は、ともすればVTuberの声とは気づかないほどに自然だ。観光地にナチュラルに溶け込んだその声から、周央サンゴに出会う人も今後は増えるだろうか。

「結月ゆかりのVRライブアプリ」が4月30日に発売

 VOICEROIDソフトウェア発キャラクター・結月ゆかりの発展的キャラクターである「結月ゆかりMμ」が登場するVRアプリ『VR Live 結月ゆかりMμ -あなたと一緒に-』が、4月30日にSteamで配信される。

 「結月ゆかり」の担当声優である石黒千尋が主導するプロジェクトから生まれた結月ゆかりMμは、イラストレーターのLAMがデザインを手がける、「“石黒家”の結月ゆかり」と表現される存在。これが活躍する企画・コンテンツを実現するためのクラウドファンディングが2019年に実施されていた。

 『VR Live 結月ゆかりMμ -あなたと一緒に-』は、そのクラウドファンディングから生み出されたアプリであり、結月ゆかりMμが30分に渡り、4つのステージをめぐって“あなただけのライブ”を見せてくれる。昨今は『VRChat』上でのキャラクターライブが増えつつあるが、それ以前にSteamなどで存在していた「キャラクターVRライブアプリ」の系譜に位置づけられるコンテンツだ。

 筆者自身は、VRに触れ始めた時に『Hop! Step! Sing!』に大きく心を動かされた経験があり、こうしたVRコンテンツが今生まれることを素朴に嬉しいと思う。そして先日、ご厚意でこのVRアプリを先行体験させていただいた。後日あらためて紹介できればと思う。

「Meta Quest」シリーズが値上げを発表 Quest 3は10万円超に

 4月19日から、VRヘッドセット「Meta Quest」シリーズが価格改定に至った。『Meta Quest 3』の512GBモデルが81,400円から102,300円に、『Meta Quest 3S』の128GBモデルが48,400円から59,400円、256GBモデルが64,900円から77,000円へと、それぞれ値上げされた。

 価格改定の理由は「メモリチップをはじめとしたハードウェアの製造コスト高騰」。先日には競合機種の一つである『PICO 4 Ultra』も、5月1日から89,800円が104,900円に値上げすることを発表している。PC価格にも影響したメモリ価格高騰がここにも響いたものと思われる。

 いずれのデバイスも、エントリー向きのモデルとして支持されてきた機種である。これらが最も高いものは10万円前後に到達したことで、VRの入口はやや狭まった印象だ。とはいえ、過去にも「Meta Quest」シリーズは価格が上下した過去があるので、願わくば将来的には価格が落ち着いてほしいところだ。

周央サンゴはにじさんじDNAの“正統後継者”か カオスと偏愛から産まれるバイラル性

現在のVTuberシーンにおけるトップランナーの一つであるにじさんじ。そのなかにおいてもタレントの活躍する分野は日々拡がっている…

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