「庭の池で釣りをする」というロマン 確かな技術とセンスが光るDIY系YouTuberが面白い

 自宅の庭に設置した水族館の水槽のような渓流魚飼育用の生簀を中心としたライフスタイルを紹介するYouTuberの動画が今、ひそかな人気を博している。

 話題のYouTubeチャンネルは「庭の池で釣りしよう」。運営するのは31歳の男性YouTuber「でぶごん」で、概要欄や過去の動画によれば、東京での人間関係に疲弊し、釣りやBBQを自由気ままに楽しめる生活をしたいと考え、「庭に水族館を作る」というコンセプトのもと、生簀の設置に至ったのだという。

 生簀が作られる様子は、2025年8月17日公開のチャンネル1本目の動画で詳しく紹介されている。まずはショベルカーで2日間かけて植木を伐採するなどして庭の一画を更地にする。次に5日間かけて地中25mの深さまで掘削して井戸水を掘り当てた後、ミキサー車とポンプ車で流し込んだ生コンで土台を作る。そして、コンクリートの外壁で囲い、壁面正面に魚を鑑賞するためのアクリルガラスを搭載して、井戸水を生簀に注ぎ込むための排水管を備えれば完成だ。その後は魚集めに奔走。各地の河川を巡って渓流魚を釣り上げ、次々と生簀に放流していった。

 9月22日に公開した「【完成から1ヶ月】庭に池を作ったら最高すぎた」と題した動画は、生簀完成から1カ月の経過報告を行うという内容。でぶごんによると、現時点でニジマス30匹、ヤマメ16匹、イワナ7匹と、計53匹の魚が生簀の中を泳いでいるという。また、1カ月間生簀のある暮らしをしてみて「圧倒的に良かった点」としてアクリルガラスによる「圧巻の水族館ビュー」を挙げた。「正直これだけで他のデメリットを圧倒的に凌駕するくらい最高」とし、渓流魚の美しさや、数十匹が一斉にエサを食べる姿を見られるとメリットを語った。

 さらに、夜はライトアップした生簀とともに、薪や料理、餌やりができるなど「庭キャンプ」を楽しめる点も気に入っているというでぶごん。加えて、魚の飛び出しと猫やアライグマなどの動物による食害防止用のネットを取り付け、魚の糞を吸い出して水質悪化を防ぐ排水ポンプを買い足すなど、魚を守るための設備も着々と揃えられているようだった。

 コメント欄には「焚き火しながらライトアップで水槽を愛でるとか最高すぎる」「今一番楽しみなチャンネル」「なんて贅沢な空間なんだろう うらやましい」「男のロマンですね!魚が泳いでいるのを間近で見てるだけで、癒やされます」など、称賛と羨望の声が多数寄せられている。

 なお今後は、庭キャンプや料理、ビオトープづくりの様子なども詳しく紹介していくという。「庭の池で釣りしよう」が発信する生簀を中心とした自宅の庭での多彩なアウトドアライフが、これからも視聴者を楽しませてくれそうだ。

【完成から1ヶ月】庭に池を作ったら最高すぎた

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