『今日好き ホアヒン編』最終話ーー「ふたりとも、ごめんなさい」人気男子メンバーが告白を拒否した理由とは?

『夏休み編2024』は間違いなく名作に? “井上塾”開講で恋愛見届け人が直接指導!

 前置きが長くなったが、今回の本題はここから。筆者は前々回の『プサン編』で、ゆう(早坂ゆう)がてる(川端輝)のワガママに振り回された関係性について、かつての『花梨編』でのいさ(北本要世)×ゆな(みとゆな/当時の名義は水戸由菜)と似ているかもしれないと言及した。『プサン編』では特別な理由なく、単純に“思い出した”だけだったのだが、今回の2シーズン連続でカップル不成立という結果を受けて、約3年前と重なる印象がますます色濃くなってしまった。

 今回でいえば、そうまが前回の『ホアヒン編』で周囲の女子を惚れさせまくる“無双状態”だったにも関わらず、ねね(古園井寧々)を隣にした瞬間、耳まで真っ赤にしてピュアに茹で上がっていたときのこと。あれがまったく見られず、終始クールなままだった。また、じゅま(坂本ジェルー寿真)は今回の旅で唯一、誰からも告白されないままだったが、運命の恋人を見つけられなかった悔しさこそあれど、それ以上に強い感触として「いまわかりました」「ゆうちゃんへの気持ちがまだ……」「会いたいです」と、『ホアヒン編』で出会った彼女こそが、真に運命の相手だと気づく場面も。

 そうまこそ可能性の段階にはなるが、ねねとの時間を引きずっているとしたら、かつて『朝顔編』で後に恋人となる女子を慕い、一度は告白するも失恋を経験し、次に参加した『花梨編』で再会を願うも叶わず、続く『蜜柑編』でようやく結ばれたーーまやと(中里真哉斗)の姿と重なって見えてくる。また、前提ストーリーこそ割愛するのだが、次の旅への希望を感じさせた点で、りあは『花梨編』でのゆなのポジションにあたるだろうか(りあ≒ゆなとする場合、最終的に別の男子が彼氏にはなってしまうのだが)。今回の旅にこそ参加していないが、ゆうの立ち位置もまやとと結ばれた女子のそれに思えてくる。

 現状を整理すると、新たな旅に参加したものの、自身の人気ぶりや過去の恋愛に翻弄されてしまい、旅を継続すればするほど、思うように結果が振るわなくなるーーいわゆる“継続スパイラル”に陥っているメンバーがちらほら。本当に『秋桜編』『花梨編』当時の空気と同じ匂いがする。ただ、そんな沈み込みを恋愛の大きなバネにするかのように、当時の次シーズン『蜜柑編』では3組ものビッグカップルが成立し、なかでもれん(岡田蓮)×ゆなの“れんゆな”カップルは交際開始から2年の時間を共にしている。つまり『今日好き』屈指の“神回”が誕生したのだ。となると、今回も?

 幸運なことに、次回は毎年恒例の『夏休み編』。例年通り、3泊4日の拡大バージョンで、しかも旅の舞台はアジアを離れ、南半球はオーストラリアに。現状のスパイラルを断ち切る、最高のロケーション。しかも、次週は“課外授業スペシャル”として“井上塾”の開講も。この企画に集められたのは、じゅま、そうまをはじめとする、過去の旅で結果が振るわなかった男子8名。井上とともに恋愛見届け人を務めるかすを相手に、2ショットのデモンストレーションをしたり、気合いを入れるべく滝行をしたり……。

 すでに、今回の旅からせな、じゅま、りあ、みあ、『卒業編2024 in セブ島』からりゅうじん(那須川龍心)、『ニャチャン編』からけんたろう(中村健太朗)の参加することが明かされているほか、男子メンバーは全員が継続組だという。また、男女どちらかは明かされていないが、継続メンバーがそのほかに2名参加するとのことだ。

 ほぼほぼ役者は揃った。まずは次週、井上の教えを受けて、一視聴者としても心を磨いておきたい。

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