平成生まれの夢の部屋? 悶えるほど懐かしいモノで溢れた空間の主を直撃

こだわり抜いた空間作り

──部屋作りはまず何から始めたのでしょうか?

平成こじらせ部屋:ものを集めるより先に、土台作りから始めました。部屋を作り込むのはもともと好きだったんですけど、とにかくものが多いので綺麗に収納できる場所をまずは用意したんです。

平成こじらせ部屋:とくにこだわったのは照明ですね。思い描いたような照明付きのショーケースがなかったので、自分で穴を開けて照明を取り付けました。漫画を並べている棚も自分で作って、照明も埋め込みました。

平成こじらせ部屋:光の強さはあえて弱めにしています。最新のおもちゃとかプラモデルなどはLEDを使って明るく見せてあげた方が映えると思うんですけど、僕の部屋にあるのはレトロで古いものなので、ちょっと見えにくくても薄暗いくらいがちょうどいいかなと思い、あえてそういう設定にしています。

平成こじらせ部屋:あとは掃除がしやすいかどうかもこだわっていますね。床にものを並べ
てしまうと掃除がしにくくなってしまうので、床にはあまり置かないようにしています。細々したものは全部ショーケースに入れています。ケースに入れたらホコリもつかないので。掃除のしやすさは1番こだわっていますね。

──平成こじらせ部屋さんのお部屋は、ものが多くてもすっきりとした印象ですよね。

平成こじらせ部屋:コレクターさんには2種類いると思っていて、ものをとにかく集めて所有しているのが楽しいという人と、僕みたいに飾るまでを楽しみたい人がいるんです。僕はアイテムを飾って、自分が気に入る空間にしたいというタイプなんですよね。だから所有数は少ない方だと思います。

──平成こじらせ部屋さんのように、発信しているコレクターさんは意外と少なかったりするのでしょうか?

平成こじらせ部屋:あんまり僕みたいに表立って発信している人はいないかもしれないですね……。発信しているからこそ、ありがたいことにすごいコレクターさんと知り合える機会もあります。

平成こじらせ部屋:たとえばこの空き缶のコレクションなのですが、『ミスティオ』『シャッセ』『天然育ち』といった、平成の時代を振り返るうえで“キー”になるようなものは、意外と売っていなかったりするんです。こういうものは缶コレクターの方が譲ってくださって、すごく嬉しかったです。昔の缶って、出回っていたとしても単品では販売してないんですよね。ダンボール1箱分で1万5、6千円とかで売っていることが多いんです。だから貴重なものを譲っていただけてとてもありがたかったです。

──発信しているからこそ生まれる“横のつながり”があるんですね。

平成こじらせ部屋:逆に発信しているから気をつけていることもあります。懐かしいもので揃えていると、現代のものがあると逆に目立ってしまうんですよね。だからできるだけ現代のものが見えないように、プロジェクターは棚のうえに置いて見えないように設置したり、ゲームの箱などを駆使してコンセント類を隠したりしています。YouTubeで発信をしていると、たまに「これいま発売してるやつじゃん」とツッコまれることもあって……(笑)。

 こちらの再現部屋も、ビデオやゲームが揃いすぎてて現実の小学生の部屋と仮定すると少しリアリティがないというか、豪華すぎるんです。実際の部屋は服を飾ったりなんかもしていないと思うんですけど、僕は“見て楽しめる”部屋にしたいので、完全再現というよりは、あのとき憧れていた部屋くらいに思っていただけると助かります(笑)。

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