“俺ガンダム”を愛し、絶望したシリーズの大ファンが最新作『ガンダムブレイカー4』に期待するワケ

名作揃いの「ガンダムブレイカー」シリーズを振り返る

 さて、ここからはシリーズの歴代タイトルを振り返ってみよう。まずは初代『ガンダムブレイカー』だ。

 選べる機体数は80機程度で、一部の機体は武器・パーツだけの参戦。今振り返ればすこし物足りなさも感じるが、当時にしてみれば楽しかった。出てくる敵ガンプラもしっかりとカスタマイズされているため、機体の少なさを感じさせない工夫が多いのもポイントだ。

 たとえば、『ダブルオーガンダム』のパーツを塗り替えて『ガンダムデュナメス』っぽくなった機体が、遠距離から狙撃してくる。いないはずの『グフ』のようにサーベルを持った、青色の『ザク』が近づいてくるなど、カスタマイズの参考になる敵キャラも多かった。

ガンプラの大きさを意識して、現実世界で戦う演出も 逆に、屋外ステージでは実物大ガンダムで戦っているような気分になれる(画像:『ガンダムブレイカー』公式Xより)

 続いて登場した2作目、『ガンダムブレイカー2』。前作にはなかったストーリーモードが追加されたのだが、このストーリーが非常に良い。哀しくも熱い展開でいっぱいの、いかにも“ガンダムらしい”ストーリーなのだ。

 登場するオリジナルキャラたちはフルボイスでしゃべってくれるため、プレイしていると自然に愛着が湧いてくる。そして好きになってきたタイミングで、「あとは任せた」とばかりに退場していく……。ガンダムのゲームで泣いたのは、『ガンダムブレイカー2』が初めてかもしれない。

漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム』から参戦するボス、『ディビニダド』。主題歌をバックにボスと戦う展開が熱すぎて泣けてくる(画像:『ガンダムブレイカー』公式WEBサイトより)

 そして3作目、『ガンダムブレイカー3』では、カスタマイズ要素が大幅に強化されることに。ガンプラ本体に付属するパーツとは別に、「ビルダーズパーツ」と呼ばれる拡張パーツを付けられるようになったのだ。

 ビルダーズパーツも1つひとつ色を塗り替えられるので、カスタマイズの幅が大幅に広がっている。オリジナルのガンプラが作りやすくなったのはもちろん、何かに似せたガンプラも作りやすい。

 たとえば、「ガオガイガー(勇者王ガオガイガー)」「ガンバスター(トップをねらえ!)」といった別作品風のロボットを作ったり、アニメの名シーンを再現したりすることも可能だ。工夫次第で“なんでも作れる”と言えるほど自由度が高くなったため、何時間でもカスタマイズしていられる楽しさがあった。

歴代屈指のヘンテコパーツ、『ボール』。カッコいいカスタマイズだけでなく、ちょっと面白いカスタマイズに振り切るのもいいだろう(画像:『ガンダムブレイカー』公式Xより)

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