『今日好き プサン編』3話ーー告白前に事実上の“失恋”「諦めないけど、頑張ります」

ゆう&ひなの、意中のそうまと3人でデートに そうま自身の想いは?

 先週の記事の最後に「次週の3話では、ねねの動きを中心に紹介しようと考えている」なんて記したわけだが、今週のオンエアで事態がなかなかに急変してしまったため、予定変更し、そうま(阿部創馬)に再びフォーカスを当てた内容をお届けしたい。

 『プサン編』2日目は、2組に分かれてのグループ行動に。グループ分けの方法は、初日に続いて女子メンバーのみでの“花くじ”。当たりを引いた2人は、気になる男子を誘ってプサンの街を一望する展望台デートに繰り出せるという。昨日からの変更点がひとつ。前回は男女2名ずつのダブルデート形式だったが、今回は女子メンバーの指名する男子が重なってしまっても問題ないとのこと。現状を踏まえるに、お互いに“そうま被り”が発生し、彼の“両手に華”状態を予想した視聴者も少なくはないだろうが……。

 もしそう予想していたのなら、見事に的中である。当たりを引いたゆう(早坂ゆう)、ひなの(瀬川陽菜乃)が、ほかメンバーに目もくれず、そうまをデート相手としてご指名。ひなのは2回連続で当たりを引く幸運ガールとして。ゆうは、初日に距離を縮めたじゅま(坂本ジェルー寿真)を選ばなかった点で、それぞれ周囲を驚かせる。

 それにしても、いわゆる“ハーレム作品”顔負けの主人公気質を発揮しまくりなそうま。この後、展望台から観た絶景が、あいにくの曇り〜雨模様に隠されてしまっていたのだが、景色なぞ多少悪くとも、まだ“プラス寄りのプラス”でしかない。誰もが贔屓目に見ずともかわいい女子が、自分の左右どちらにもいるわけなのだから。

 ……とまで書こうとしたのだが、そうま自身、どうやら浮かれ調子ではないらしい。というのも、ここまででお気づきだろうか? 彼としては、この状況はなかなかに芳しくないもの。理由は単純で、そうまが気になっているせいら(土屋惺来)、ねね(古園井寧々)の2人と離れ離れになってしまったからだ。告白はもう明日。それなのに、せいら、ねねと心の距離を縮められず、下手したら翌日を迎えてしまう。そんな不安だってあるだろう。それもこれも、モテるがゆえ。いわば“モテ税”とでも呼ぶべきか、引く手数多な男子の宿命である。

 当たり前だが、好意を寄せてくれる相手の想いをコントロールすることはできない。だからこそときに、本当に気になる相手と離れ離れにならざるを得ないのだ。この後、ゆう、ひなののそれぞれと2ショットをするわけだが、実際のところ、その内容はそうまの抱える微妙な想いをそのまま辿る形となった。

ゆう、そうまの“脈なし”は予想通り?「てるくんのことは、たぶん好きにならんと思う」

 ゆうとの2ショットが始まるとすぐに、せいら、ねねの2人だけに、気持ちを徐々に絞っていると正直に明かすそうま。ゆう自身も「そうやと思ってた」と、なんとなく察しはついていたようだが、覚悟の強さはゆうの方が上だったのかもしれない。この後の心変わりの可能性を尋ねられるも「ちょっと変わらないかもしれない」と、ハッキリと言葉にする。ただ、失恋を経験した女子は、強い。ゆうもまた折れず、この2ショットはやや平行線気味に終わった。

 圧倒的美女たちからモテまくっているこの状況。並大抵の男子であれば、絶対に浮き足立ち、“このなかの誰かと付き合えればいいや”などと、軟弱な答えを出してしまうのではないだろうか(もしかしたら、筆者もそのうちの一人かもしれない)。だが、そうまは今回の旅で、ほかの誰でもない運命の相手を見つけようとしている。そのためには、できるだけ自身の思考リソースを割く人数を減らすしかない。本気でカップル成立しようとしてる気概が、画面越しでもしっかりと伝わってくる。

 一方の、ゆう。実はグループ行動の前、早朝のカフェにてる(川端輝)を呼び出し、先ほどのそうまがしたのと同じように、「てるくんのことは、たぶん好きにならんと思うから」と、この旅で最初の決断を伝えていた。

 誰かを振る行為には、その後の未練を抱かないことが鉄則。ここまで「マジで悪い男ですよ」と、ゆうは“都合のよい男子”という言葉こそ使わずとも、この現状に自覚的で、それをたびたび口にしてきた。が、てるの誘いを受けても、ゆうは揺らがなかった。勝手ながら、前述の鉄則を踏まえるに、正解の選択肢を選んだと思う。だからこそ、この段階からそうまに脈なしを宣言されるのは、少しキツい。挽回しかない残り2日間。どうする?

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