フィッシャーズが明かす、4億回再生を目指した“夏への思い”と“YouTube界の未来”
2023年8月16日、フィッシャーズは約4年ぶりに3rdアルバム『Last Restart』を発売。同月20日にはリリースを記念したイベントをセブンパークアリオ柏で開催した。
8月の月間再生数4億回を目指して精力的に活動し、無事目標を達成した彼ら。グループYouTuberとして確固たる地位を築きつつ、話題の中学生YouTuber・ちょんまげ小僧とコラボするなど、新しい風を取り入れることもやめない。この貪欲な姿勢が彼らをトップYouTuberたらしめる理由だろう。
今回は、同作のリリースイベント終了後にインタビューを実施。シルクロード、ンダホ、マサイ、モトキ、ダーマ、ザカオの全メンバーに、リリースイベントやアルバム、前人未到の4億回再生を目指すこの夏の活動について話を聞いた。
「一緒に育っている」 4年ぶりのイベントで改めて実感するファンの存在
ーー今日はすごく気温が高いなかでのリリースイベントでしたね。約4年ぶりのリリースイベントはいかがでしたか?
シルクロード(以下、シルク):夏のライブっていいな、と思いましたね。夏にライブとかイベントって多いじゃないですか。そういうのもあって、フィッシャーズのイベントを夏にできてよかったなって思いましたね。
それこそ今日、「数年ぶりにイベントに来ました」とか「10年前から応援しています」みたいな方がいたんです。その言葉を直接いわれたことで、長い間応援してもらっているんだなって感じられて、ここからまたギアを入れて活動していかなきゃいけないなと、今日とても思いました。
ンダホ:親子で来ている方もいたし、高校生とかもいたし。お見送り会をやったんですけど、すごくいろんな層の方がいて。年齢ビンゴをやったら全年齢が揃うと思う。
シルク:小学生の子が高校生になってたもんね。「小学校6年生のときにイベントに参加しました」という子が写真を見せてくれて、「いま高校生です。受験なんです」といっていて、ちゃんと一緒に育っているっていうのは感じられました。
ンダホ:「70歳ですけど応援しています」っていう方もいた。リアルコメント欄みたいで嬉しいんですよ。
モトキ:かと思えば、抱っこされた小さな子もいて。ちょっと眠たくなっちゃったのかなみたいな子や、恥ずかしくて下を向いてる子もいたよね。10年後は高校生とか、大きくなっているのかなって。
シルク:定期的に会いたいよな。「あのときの子か」ってなるもんね。
ーー今日、実は失敗しちゃったことってありますか?
ンダホ:2番を3回歌いました。
ザカオ:それは面白い(笑)。
マサイ:「俺、いまなにを歌っているの?」みたいな状態になりました。申し訳ないんですけど、途中でシルクロードの名前を忘れたんですよ。ラップ入る前に「シルクロード!」と呼び込まないといけないところがあるんですけど、「……ロード!」みたいになりました。
シルク:それでいうと、途中って言ったけど1曲目じゃないかよ。
ーーそれは緊張ではなくて?
マサイ:熱にやられちゃいました。太陽の熱もそうだし、みんなの熱にも。
ーー4年ぶりに『Last Restart』が発売されましたが、タイトルの由来を教えてください。
ンダホ:7人体制だったときの曲が収録されるのが今回で最後ということもあって、ラストという言葉を使っています。あと、6人になってもフィッシャーズだし、今までの思い出も全部フィッシャーズなので、そういう意味で音楽活動でもあらためて再出発できたらいいなという思いで、こういうタイトルをつけました。
シルク:一旦の区切りというか、ジャンプ台みたいな感じです。
ーー『Last Restart』の注目ポイントはなんでしょうか。
ンダホ:これまでも6人で、イベントで「虹」を歌う機会があったんですけど、ちゃんと明確にパート分けしたことがなかったんです。
シルク:これまでのイベントはみんなノリで、勢いで分担していて。
ザカオ:メインボーカルがいたから、そのパート以外はみんなでって感じだった。
ンダホ:歌いやすいキーにしたのもあるし、ちゃんと全員で歌うのが中学の合唱以来だったので、そこが注目ポイントですかね。
ーーエモいですね。
マサイ:エモいです。
シルク:青春を感じるよね。
ンダホ:コロナもあって前回のアルバムのツアーも途中で終わっちゃったので、やっと発売できて、マジで再出発だなって感じがしました。その4年間のなかで生まれた話が入っていたりもするので、「全部詰め込みました」という感じです。
モトキ:我慢した数年間があったから、「またここから始動よ」っていう意味もあるし。
シルク:そういう意味でもリスタートなのかも。やっと声出しもできたし。
ザカオ:それを思うとのびのびできたね。
ンダホ:タオルを回すのでさえ「やめてください」って時期もあったから。
モトキ:声も出せなかったときもあったし。
マサイ:みんなの声が聞こえるのがいいですね。