山下穂尊のリアルプロダクト体験記 第3回

山下穂尊が「気になる車&カメラ」をレビューして気付いたこと

 新緑芽吹く季節に昔から通う群馬の山奥にボルボから一台のSUV車をお借りして森林浴へと出かけてきた。前日の土砂降りが嘘だったかのように快晴で、北上する関越はなんとも心地よい走り具合だ。

 その車の名はボルボ『XC60』。まずボルボの車で試乗会以外で走ったのが初めてであったがゆえ、なんとも新鮮で快適な乗りごごち。普段から個人的にもSUVを乗り回してはいるのだが、今回の車の操作性はいたってスマートな感じ。

 まずハンドルの軽やかさと、アクセルを踏み込んだ時の瞬発性というか、自分の車ではまず味わえない加速感が爽快で。基本、山には一年を通じて出かけるので、SUVだったり四駆車というのはマストなのだが、こちらはフルタイム四駆の後輪がモーター駆動らしい。

 なるほど、だからあんなに静かなのにも関わらずの加速なのかと納得。内装はホワイトレザー張りでリッチだし、夜は車中泊仕様にもなる。    
 後部座席を倒してフルフラットに。中型SUVといってもフルフラットにすれば十分に大人二人・子ども一人くらいは快適に就寝できそう。天窓が付いているので星空眺めながら気持ち良い。持ってきたアウトドア道具を出して、焚き火しながらの一杯はやはり最高。そのあたりは先日の記事を御覧ください。  
 ほかにも様々なガジェットを用意してもらったので、それらを楽しみながら夜は更けていきました。さて翌朝、多少前日の余韻が残るなか、新作のカメラを使って周囲を散策してみます。 
 今回はニコンさんにお借りした『Z 8』を使用。遠い昔の話にはなりますが、私、高校時代は実は写真部に所属しておりまして。当時は父親に譲ってもらったオリンパスの名器『OM-2』を使ってパシャパシャやっておりました。 
 高校の階段下の暗室で銀塩を焼いていたころから約25年。あの頃はデジタルカメラというものが出てきたばかりでしたから、200万画素で驚愕してたことを思い出します。デビューしてしばらくして、渋谷の大きなカメラ屋さんで実はニコンさんのデジタル一眼レフを買って使ってましたよ。いくつかレンズも揃えて。
 とりあえず、とにかくツラがかっこいい!
 
 なんですかね、質感、重量感、漆黒なヒーロー、みたいな。ちょっと興奮しちゃいました(笑)。

  先述したニコン機はもう少しコンパクトなデジタル一眼だったので、この見た目の無骨さには痺れますし、レンズの広角感も半端ないです。散策がてら色々と撮っていったので、ちょっと作例として。

■僕が思うがままに撮った写真

アウトドアライフと斧
年輪と苔
森林浴のシャワー

 正直、その日に渡されて使いこなせるほどの代物ではございませんでしたが、ポテンシャルは最高です。今年の夏に北海道を一周しようと計画中なので、お供にぜひ持っていきたいなぁ。さて、さらにもう一台、また違ったカメラをお借りできました。
 
 こちらはキヤノンさんの『PowerShot V10』。先ほどのニコンさんの一眼に比べると一目瞭然のコンパクトさ。もはやその二つを比べるなんて野暮な話というくらい、用途がまぁ違うのです。 
 とにかく小さくて、液晶がくるりと回転するので簡単に自撮りもできちゃいました。動画も楽に撮れるのでSNS使いにも便利でしょう。自分はウィンタースポーツを結構やるのでそんなシーンにもいけるのではと思いつつパシャリ。 
 中学生のころ、知り合いの英語教師がめちゃめちゃゴツいキヤノン一眼を使っててかっこいいなーと憧れていたのを思い出しました。
 自分のお気に入りのヴィンテージランタンを撮ってみました。小さいながらも画質はしっかりしてます。寄りでも引きでもとても扱いやすいし軽いので、もはや写真を撮っている、という感覚を忘れてしまいました。

[山下穂尊が「気になる車&カメラ」をレビュー]

 最近はスマホのカメラ機能もとても進化していて驚くこともありますが、そこは老舗のカメラメーカー、信頼と実績でさらに新しいものも開発していくのでしょう。色々なメーカーを連載を通じて弄ってみたいと改めて感じました。

 また、今回の取材を通じて感じたのは「車×カメラで旅ができたら楽しそう」ということ。僕の連載でも色々と訪れてみたいと思いますので、是非というメーカー様などはお声がけ下さい。

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