そんななか、国産メタバース『cluster』は大規模アップデートを発表した。スクリプトプログラミングの実装や、カメラ機能のアップデート、「アクセサリー」の追加など、プラットフォームのユーザビリティのみならず、ユーザーのクリエイティビティをさらに加速させるアップデートが目白押しだった。

　特に目を見張るのが、さらなる経済圏を作ろうとする動きだろう。「アクセサリーストア」と「アバターストア」の、2つのストア機能の追加が発表されたのだ。現時点で、ワールド（仮想空間）作成機能で利用できるアイテムを売買できる「ワールドクラフトストア」が存在する中に、新たな軸のストアが生まれる形だ。

　もし実現すれば、ワールド、アバター、アクセサリーの三種を売買できるプラットフォームが生まれる。具体的なアイテムをやりとりできる「市場」を内蔵するプラットフォームは、『Roblox』を筆頭に世界中で増えつつある。来年の春ごろには、メタバース業界はまた一つの転換点を迎えていることを期待したい。