スマートフォンなら約233回充電可能 1,035,000mAhの超大容量バッテリ『Mango Power E』は災害時の備えに最適

 あらゆるとき、あらゆる場所で電化製品を使用する時代となって久しい。そこで紹介したいのが、アウトドアや災害時の備えとして注目が集まってきている「超大容量蓄電池」。これから「超大容量蓄電池」を購入するのであれば、大容量かつハイパワーでありながら、なるべくポータブルな機器を選びたい。

 今回紹介するのは、業界で20年以上の経験を持つ世界トップクラスの電池サプライヤーと協力し、消費者に高品質のクリーンエネルギー製品をお届けする「Mango Power」の「Mango Power E(マンゴーパワーイー)」だ。5年間の保証もついている逸品だ。

 早速紹介していこう。

バッテリー容量1,035,000mAhを誇る圧倒的な超大容量蓄電池『Mango Power E』

 まずは側面の端子をご覧いただこう。左の上段から、ソーラー入力ポート・AC電源ポート、そして2台の「Mango Power E」を通信接続して「三相200V電源」とするための「E-Link」ポートが並んでいる。

 下段は「Mango Power E」と増設用のEバッテリーを接続するための「E+」ポートだ。端子の形状がそれぞれ異なっているので、誤配線が防げるようになっているのは喜ばしい。

 ACで本機に充電する場合は、この画像のような形になる。

 しかし見るからに頑丈そうだ。重量は約45kg。筆者がこれまでの記事で紹介した製品のなかでも、過去最重量級だ。頑張れば両手で持ち運べなくもないだろうが、できれば二人以上で運ぶ方が良いだろう。とはいえ、底部にはキャスターが付いているので、地面に降ろしさえすれば、あとは自分ひとりで運べるのは喜ばしい。

 サイズは452mm×345mm×494mm。地べたに置いてみるとそこそこの存在感がある。

 何しろ3,500Wh〜14,000Wh(1,035,000mAh〜4,416,000mAh)・Max6,000W(サージ9,600W)の圧倒的な大容量である。家庭用蓄電池としても、キッチンカーや事務所の予備電源などの業務用としても断然余裕だ。例えばキャンピングカーの夜間エアコン用電源として最適かもしれない。

 本体への充電はとても高速だ。約1時間で80%まで充電してくれ、最短1.5時間でフル充電が可能だ(一台分3,500Whの充電時間を示しており、高速充電には別売の30A対応AC急速充電ケーブルが必須である)。

 次にタッチパネル液晶が搭載されている前面パネルを見てみよう。電源が入っていれば、指でタッチするだけで画面が表示される。日本語表示にも対応しているので直感的に操作が可能だ。ユーザーインターフェースも、液晶ディスプレイつきポータブル超大容量蓄電池としてはデザイン的にもとても優れたものだと感じた。

 画面上では、現在のバッテリー残容量がパーセンテージで表示され、AC及びDC出力のオン・オフをタッチ操作で切り替えることができる。液晶の右側に配置されているのは電源ボタンのみなので操作が分かりやすい。

 AC出力・DC出力はタッチ操作で切り替えることが可能だ。不要なほうはオフにしておこう。

 前面にはタッチスクリーンや電源ボタンの他、出力用ポートとしてDC出力ポート×2・シガーソケット出力ポート・USB Type-Cポート×2・USB Type-Aポート×6・AC出力ポート(20A)×4と多数のポートを備えており、おおよそ考えられる、ありとあらゆる充電ポートが内蔵されているので、全く持って抜かりがない。

 

 「Mango Power E」はなんとWi-FiやBluetoothにも対応し、専用のスマホアプリ「Mango Power」と連動して遠隔操作まで可能だ。アプリからファームウェアのアップデートもできるので是非ダウンロードして活用して欲しい。※今回の試用記事にはソフトウェアのリリースが間に合わなかったが、本発売までには利用可能になる予定だ。

 本体にはキャリーが内蔵されているので、どこへでも持ち運びが可能だ。

 アウトドアにも簡単に持ち運べるのは非常に便利だ。キャンプの良き友となるであろう。夜間照明に使ったり、屋外でプロジェクターによる映画上映会の開催をしてみたり……と、夢と希望が沸いてくる。

 また、本機はUPS(無停電電源装置)機能を搭載しており、急な停電があっても直ちに接続されたデバイスに給電を続けてくれる。たとえばデスクトップパソコンなど、バッテリーを用いない電化製品をつなぐには最適だろう。

 今回は試すことができなかったが、自宅に工事を行い「mPanel Pro」という周辺機器を設置すると、昼間の時間の電力を「Mango Power E」でまかない、電気料金の安い深夜の時間帯に「Mango Power E」へ蓄電するシステムが構築可能なので、その結果電気代を安く抑えることができるのだ。4人家族であれば年間約30,000円の電気代を節約することができるというメーカーの試算もある。いずれ試してみたいものだ。

関連記事