『ポケモンSV』で変化するバトル戦略とは? 「テラスタル」や新ポケモン&アイテムの登場から考える

 11月18日に発売予定のNintendo Switchソフト『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット(以下『ポケモンSV』)』。発売まで2か月をきり、続々と新要素の情報が提供されており、パルデア地方を舞台にした新たな冒険を心待ちにしている人も多いだろう。

 新情報の中には新ポケモンや新システム「テラスタル」など、『ポケモン』シリーズの楽しみのひとつであるバトルに変化をもたらすものも多数存在する。今回はすでに発表されている情報から、ポケモンバトルがどう変化するのかを予想してみる。

 尚、『ポケモンSV』では前作に引き続き「ランクマッチ」や「カジュアルマッチ」が存在するので、今回も熱いポケモンバトルが楽しめるはずだ。

【公式】『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』紹介映像 「バトルを盛り上げる新要素」

新ポケモン&登場する既存のポケモン

 まず注目したいのがパルデア地方に生息する新ポケモン。先日発表されたドラゴン・ノーマルタイプの「モトトカゲ」は新技「しっぽきり」を使用できる。「しっぽきり」は身代わりを残して控えにいるポケモンと交代できる技で、交代先のポケモンを安全に繰り出せるだけでなく、みがわりを盾に「つるぎのまい」といったステータスを上げる技を使いやすくできるのでトリッキーな動きが期待できる。置いていくみがわりのタイプが「モトトカゲ」のものとなるのか、交代先のポケモンになるのかで使用感が変わるので、どうなるのか注目だ。技名からして「モトトカゲ」の尻尾をきるのだからドラゴン・ノーマルタイプになるとは思われるが、その場合はタイプ有利のポケモンに対してこの技を使うことで交代先のポケモンがより動きやすくなるだろう。

「しっぽきり」は「交換読み交換」を安定して行える技という印象を受けた。また、技の使用感に関わるので「モトトカゲ」のすばやさは重要になるだろう

 「モトトカゲ」以外にも、多くのシリーズで優秀なポケモンが多い最初の3匹(御三家)の進化した姿や、これまでにないタイプの組み合わせであるどく・ノーマルの「タギングル」といったポケモンたちもバトルでの活躍が期待できる。

 また、見た目からしてバトル向けの「グレンアルマ」「ソウブレイズ」の2体はバトルで活躍しやすいほのおタイプということもありステータス次第で活躍が見込まれるポケモンだ。

 グレンアルマが覚える「アーマーキャノン」は高火力のほのおタイプの技で、防御型のポケモン相手にも負荷をかけられそうだ。一方の「ソウブレイズ」は攻撃しながらHPを回復できる「むねんのつるぎ」でしぶとく戦うことができるだろう。公式サイトによると「ソウブレイズ」は素早い動きで間合いをつめるとのことで、速攻型のアタッカーだと予想される。「きあいのタスキ」で耐えつつ、「むねんのつるぎ」で回復できれば、先制技をケアしつつ次の攻撃を繰り出すこともできるだろう。

 また、すでに「キノガッサ」や「ボーマンダ」といった強力なポケモンもPVに出演しており、対戦環境での活躍が期待される。登場以来、「キノコのほうし」でプレイヤーを苦しめてきたキノガッサの登場には現時点で頭を悩ませている人もいるだろう。

 既存のポケモンに関しては、様々な人気投票で上位を獲得している人気ポケモンで、対戦でも強い「ゲッコウガ」は「ソード・シールド」では登場しなかったが、本作ではどうなるかや、「ウパー」以外にも「リージョンフォルム」で姿や戦い方が変わるポケモンはいるのかなど話題は尽きない。

新たな道具で戦略性がアップ

 新ポケモン以外にも、新たな道具である「ものまねハーブ」や「おんみつマント」、「いかさまダイス」が本作には登場。「ものまねハーブ」は相手のポケモンの能力が上がった際に1度だけ同じように能力を上げることができる道具。相手のエースポケモンに対してカウンターを狙うことができるほか、相手の攻撃力をあげる「いばる」や「おだてる」と組み合わせるコンボも可能だ。

 「おんみつマント」は相手の技からの追加効果を受けなくなるので、「ひるみ」狙いの「トゲキッス」対策になるほか、「ねこだまし」が強力なダブルバトルで重要な道具になるかもしれない。「いかさまダイス」は持たせたポケモンが連続技を使うと、攻撃の回数が多くなるので、特性テクニシャンの「キノガッサ」が使用する「タネマシンガン」といった強力な組み合わせが存在する。

 ポケモンバトルでは「どのポケモンにどの道具を持たせるか」が重要。今回追加される道具はどれも戦略性を広げてくれるものなので、より奥深いバトルを楽しめるようになるはずだ。

「いかさまダイス」でキノガッサのタネマシンガンのヒット数が上がれば、安定して倒せるポケモンが増える

 

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