ゼンハイザーから「全てを、再構築」したフラッグシップヘッドホン『MOMENTUM 4 Wireless』登場　常時ANCオンで最大60時間再生

　ゼンハイザーは8月9日、フラッグシップヘッドホンとなる『MOMENTUM 4 Wireless』を8月23日から発売すると発表した。オープン価格で、店頭想定価格は54,890円（税込）。ブラックとホワイトの2色展開だが、ブラックは9月下旬の発売予定となっている。

　MOMENTUM 4 Wirelessは、2019年に発売し、音質面などで高い評価を受けている『MOMENTUM 3 Wireless』の後継モデル。実に3年ぶりのモデルチェンジとなる本モデルは、「全てを、再構築」したというほどに、デザインを含めて見直したとしている。そのデザインだが、前モデルのMOMENTUM 3 Wirelessは、フレームがむき出してよく言えばモダンでワイルド、悪く言えば武骨な印象となっていた。これに対してMOMENTUM 4 Wirelessは、テンプル部分とヘッドホン部のギャップがコンパクトになりスタイリッシュな印象を受ける。前モデルから10ｇ軽量になったことに加え、ヘッドバンド部を含めてデザインが変更されており、頭への設置面積を増やすことで圧力を分散。装着時に重さを感じにくくなっているとしている。

　ドライバーユニットのサイズはMOMENTUM 3 Wirelessから変わらず42ｍｍ径となっているが、振動版に新素材を採用（素材は非公開とのこと）。ドライバーユニットを斜めに配置し、やや前方から音が聞こえるように調整されたアングルバッフル技術も特徴だ。これにより、スピーカーで聴いているような環境に近くなる。音の定位が取りやすくなり、高音域が届きやすく、音場も広くなるとしている。

　アクティブノイズキャンセリング（ANC）も進化した。搭載するマイクの数が8個に増加しており、そのうちの4つをANC専用とすることで、ANCの効果がアップ。加えて、ANCの効果を自動で調整するアダプティブモードが追加されたほか、ANCと外音取り込みをシームレスに調整できるようになった。

　また、マイク自体もゼンハイザーのヘッドホンシリーズとしてははじめてMEMSマイクを採用した。一般的に使われるECMマイクと比べ、ヘッドホン自体が発する電気的ノイズの低減に優れており、よりクリアな通話音声を実現する。