YouTuberがインドの詐欺集団の監視カメラをハッキングし、逮捕に貢献

　あるYouTuberが、インド・パンジャブ州を拠点とする詐欺集団の事務所のCCTVカメラをハッキングし、詐欺の証拠を十分に集めて地元警察に警告したことで、最終的に5人の逮捕に繋がった。

　7月3日、YouTubeチャンネル「Scambaiter」が「I Got Scammers ARRESTED On Their CCTV Cameras！（詐欺師をCCTVカメラで逮捕した！）」と題する動画を公開した。約20分の映像では、6月13日から24日にかけて撮影された詐欺集団のオフィス内のCCTV映像が紹介されており、地元警察が逮捕に至るまでの様子が収められている。

　詐欺集団のオフィスは、机の列が仕切りできちんと区切られており、驚くほど普通だ。2〜5人が常駐し、電話をかけたり、談笑しながら食事をとったり、至って普通の仕事風景が繰り広げられている。

　動画では詐欺の手口も記録されている。まずは潜在的な“顧客”に電話をした後に、偽のファイアウォールを導入し、とんでもない金額を請求。次に別の男が被害者に電話をかけ直し、すべてが修復され、1年間有効な安全プログラムが適用されたことを告げる。その後、税金やその他をすべて含めて339ドルを請求する流れだ。

　証拠を集めた後、Scambaiterは近隣のいくつかの警察署にメッセージを送った。さらには詐欺師のコンピューターをハッキングし、被害者全員に連絡をとり、詐欺被害に遭っていることを伝えた。

　Scambaiterの連絡を受け、6月24日、警察官14人がオフィスに立ち入り、主な詐欺師のうち5人を逮捕した。動画の最後には、詐欺師たちの罪状を記した警察の報告書と、この事件に関する報道が紹介されており、卑劣な詐欺師たちの末路を知ることができる。

（画像＝YouTubeより）

〈Source〉
https://youtu.be/qmd_gIFTLTo
https://nextshark.com/youtuber-exposes-scam-ring-by-hacking/