としみつの始球式登板に見た、野球との深い縁 夢を叶え続ける東海オンエア

 人気YouTubeグループ「東海オンエア」のメンバー、としみつがプロ野球の始球式に参加し、見事な投球ぶりを観客に披露した。

としみつ!!!始球式!!!

 事の発端は東海オンエアのサブチャンネル「東海オンエアの控え室」にて公開された動画「としみつ!!!始球式!!!」での出来事である。このとき、としみつはメンバーたちからプロ野球の始球式に参加することを告げられた。

 2022年5月18日、バンテリンドームナゴヤにて開催された「中日ドラゴンズ×DeNA」の試合にて、としみつは緊張しながらも投球スピード112kmという豪速球を放ってみせ、観客からはどよめきが起こった。

 始球式後は中日ドラゴンズのマスコットキャラクター「ドアラ」と写真を撮るなど、有意義な時間を過ごしたようだ。なお、始球式の模様は中日ドラゴンズ公式チャンネルでも見ることができる。

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 東海オンエアは愛知県岡崎市を拠点とし、チャンネル登録者600万人を超える人気YouTubeグループ。並外れた企画力と魅力的なキャラクターで、若い世代を中心に絶大な支持を得ている。YouTuberとしての活動に加えて、観光伝道師として岡崎市の魅力をPRする仕事も請け負うなど、マルチに活躍中だ。

 今回の主役であるとしみつは、東海オンエアで緑のメンバーカラーを担当。歌がうまく、「TOSHIMITSU」名義でソロアーティストとしても活動する彼だが、実は中日ドラゴンズのファンクラブに加入しているほどの野球好きを公言している。幼い頃から、父親とともに中日ドラゴンズの本拠地であるナゴヤドームへ足を運び、試合観戦を楽しんでいたという。

 自身も野球少年として、小学校から高校まで野球経験を積んでいる。動画では「不動のサードランナーコーチ」「公式戦に一度出場したのみでずっとベンチに座っていた」「としみつの高校野球三年間は5秒で説明できる」など、高校時代の不遇な扱いをネタにされることもあるが、決して能力が劣るわけではない。

 サードランナーコーチに選ばれるには野球の知識や経験だけでなく、監督や選手からの信頼を得ている必要がある。その技量によって得点が変わる大事なポジションであるため名誉なことではあるのだが、当の本人は試合に出られなかったことが少々不満である様子。さらに当時の監督からは、OB飲み会で「やる気があるのは良かったが、試合に出たがるのが一番困った」と言われ、ショックを受けたという苦い経験も。

【関係者各位】僕らの夢を全世界にプレゼンします!!!としみつ編

 そんな彼はかねてよりプロ野球の始球式に出たいと語っていたが、2019年に念願のオファーを受けるも虫眼鏡に権利を譲ったことがある。今回の始球式は彼の優しい気遣い、そして無念の高校時代が晴れて報われる形となった。

目隠し外したら夢叶うドッキリ!!!【36,000人】

 今回のように夢を叶えたメンバーは他にもいる。としみつと同じく中日ドラゴンズのファンで野球好きの虫眼鏡は、一足先に始球式に参加した。また、りょうは海外サッカー好きが功を奏し、自身が敬愛する元サッカー選手のディディエ・ドログバとの対談を実現させている。

りょう、ドログバに会う。

 2022年は、東海オンエアが動画を投稿し始めてから9年目に当たる年だ。彼らが投稿を始めた2013年はYouTuberがまだまだアンダーグラウンドな存在であったが、今や憧れの職業の一つになっている。今や彼らの元には全国ツアーやテレビ出演、官公庁からの案件依頼など、当時からは考えられないようなスケールの仕事も舞い込んでおり、東京へ向かう回数も半端ではないはずだ。

 しかし、東海オンエアは自らが生まれ育った愛知県岡崎市を愛し、YouTuberとしての活動の幅が広がろうともそのスタンスを変えることはない。おそらく彼らは、今後も地元に根ざした活動を続けていくだろう。ファンとしては今後の活躍に期待しつつ、各々の夢をどんどん叶えていってほしいと願うばかりである。

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