第3話に未収録だった、そら（山崎蒼空）×れいな（福田怜奈）の2ショット。ここでは、畑から好きなとうもろこしを捥ぐ、意外にも力仕事な共同作業で徐々に心を通わせていく。すると実食時、れいなは「そらくんしか私のなかにはいなくて」と打ち明けながら、あるプレゼントを渡す。それは、皮目にうっすらと「好きです」と刻んだ皮付きとうもろこし。これに先駆けて流れたとうもろこし畑の映像に、スタジオからも指摘があったが、某ジブリ作品を思い出すようなアプローチだ。そんな彼女に、そらはうれしそうな表情で応え、「これ見ながら食べよ」と笑い合う。落ち着いていて、どこか不思議なペースを共有する2人だった。

　あさと（小野朝郷）×りょうか（折田涼夏）の“半日デート”組はヘリ周遊を終え、この日の朝に一緒に作ったオリジナルTシャツに着替えてひと休み。女子は間違いなく嬉しいであろう、ハーブティーに使うミントや花の収穫体験といった目新しい共同作業をはじめ、出来上がったハーブティーがインスタ映え間違いなしだったり、そもそも彼らが一息つく後ろには、北海道の峰と草原の絶景が広がっていたりと、“山の今日好き”独自のよさを感じられる。

　前述のヘリでは、「告白、たぶんりょうかちゃんに行きます」と、決定的な発言をしたあさと。りょうかから「（ほかに）話したい人いる？」と何気ない質問を投げかけられても、「誘えるならりょうかを誘いたいかな」という徹底ぶりだ。

　ただ、りょうかはどうしても、別行動中のじん（松本仁）の存在にキモチが引っかかっているように見える。この半日デートを終えて他メンバーと合流する際にも、あさととのペアルックのTシャツを脱いでいくかを涙するほど悩みに悩んでいた。きっと、彼女のなかであさと以上に、じんに占める心の割合は大きいのだろう。だが、もし彼とは結ばれず、あさとを選んでも、“二番手”のような扱いになってしまい、100%晴れやかなキモチにはなれないはずだ。

　対して、他メンバーは宿泊先で一足早く夕食に。話題はもちろん、あさと×りょうかのことだ。彼らの到着を前に、ゆあ（上ノ堀結愛）がこの日の朝とまったく同じ「手ぇつないで帰ってきそうじゃない？」というセリフで、“手繋ぎ警察”の顔つきになったほか、じんは奇しくも、2人がオリジナルTシャツ作りでもペアを組んでいたことに触れる。はたして、りょうかが着ているのは……。

　緊張の瞬間が訪れるのは、そう先ではなかった。りょうかが着ていたのは……この日の朝の私服。あさととのペアルックではなかった。しかも、テーブルについて早々にじんに2ショットを切り出すなど、ものすごい展開の早さだ。ただ、その隣では別の動きも。なんと、自身からもか（大塚萌香）を隣の席に誘っていたそらが、今度はさら（くろがねさら）と話がしたいという。そらを慕うもかとれいなは最早、“恋リア”とは思えないような疑心暗鬼の表情を隠しきれていなかった。

　まずは、そら×さらの2ショットから。キャンプファイヤーを前に、この日の昼にあったソリレースでの“大事件”をお互いに謝罪しつつも、そらがさらをヘリに誘う＝“気になる”という想いの証拠だったと話し合う。そこから煮え切らないながらも、「やっとちゃんと喋れた」と、想いが通じ合ったようだ。すると、そらは他メンバーには内緒で、2人だけで花火をする準備をしてきたとのこと。そらとさらは今年まだ花火をしていないらしく、8月に置き忘れた忘れ物にそっと火をつける。2人が無邪気に花火を楽しむ姿は、この日の失敗や落ち込みをどこかに吹き飛ばすほど、笑顔だらけの幸せしかない瞬間だった。