ル・マン24時間耐久レースの注目カーは？　エントリーリストから海外メディアが続々分析

　8月21、22日に開催される、ル・マン24時間耐久レースのエントリーリストが出そろった。昨年は新型コロナウイルス感染拡大への懸念から無観客での開催となったが、今年は現在のところ有観客で行われる予定だ。本記事では、レースに対する海外メディアの反応を見ていこう。

　カーメディアの『dailysportscar.com』は、サポートレースのエントリーリストのうち、以下の13台を注目カーに挙げた（画像はすべて同車種のもの）。

　まずは、5台のアストンマーティン「DBR9」。このうちの1台は、ル・マンの複数のクラスで優勝経験のあるダレン・ターナー氏が搭乗予定だ。

　次に3台のダッジ・バイパーの「GTS-R」。

　続いては2台のフェラーリ「550マラネロ」。

　ポルシェ「911 GT1」。

　フォード「マスタング コブラ TA」。

　そして24時間耐久レースは初参加となる、マセラティ「MC12」だ。

　一方、カーメディアの『HotCars』は、「ここ数年、ル・マンは厳しい時代が続いている」とし、最高クラスのLMP1（Le Mans Prototype1）からアウディとポルシェが去ったことで、近年は優勝を争うメーカーがトヨタのみとなっていることを指摘した。

　そこでル・マンとFIA WEC（世界耐久選手権）は、より多くの自動車メーカーに参加意欲を高めてもらおうと、最高クラス「LMH（ル・マン・ハイパーカー）」と、サブクラス「LMDh（ル・マン・デイトナ・ハイブリッド）」と呼ばれる新規定を導入した。

　「LMH」では現在、トヨタとグリッケンハウスが競合しており、2022年にはプジョーとバイコレスが、2023年にはフェラーリが加わる予定だ。ハイブリッドと非ハイブリッドの両方を利用でき、最高出力は671hpに制限されているが、メーカーは各々のやり方で挑むことができる。ちなみにトヨタは、V6 3.5リッターツインターボエンジンを搭載している。これには多くのメーカーが関心を持っているようだ。

　また「LMH」のサブカテゴリーに位置する「LMDh」は、現在のところBMW、アウディ、ポルシェが参戦を表明しており、アキュラやキャデラックも加わることが予想される。『HotCars』は、「おそらくもっと面白くなる。ル・マンは再び黄金時代を迎えるだろう」と期待を込めた。

　スポーツチャンネル『J SPORTS』は、スタートからゴールまでの24時間を生中継する予定だ。各メーカーが技術力を競い合うレースを、リアルタイムで見てみてはいかがだろうか。

（画像＝dailysportscar.comより）

■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター（自称）。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。

〈Source〉
http://www.dailysportscar.com/2021/08/03/57-cars-for-endurance-racing-legends-at-le-mans.html
https://www.hotcars.com/le-mans-is-set-for-a-golden-era-with-hypercars/
https://www.goodwood.com/grr/race/historic/2019/12/how-to-keep-a-le-mans-class-winning-aston-martin-dbr9-on-the-track/
https://www.roadandtrack.com/car-culture/buying-maintenance/a33219602/chrysler-viper-gts-r-le-mans-winner-for-sale/
https://www.youtube.com/watch?v=P6M5fqidUNg&t=20s
https://www.roadandtrack.com/news/a34686713/porsche-911-gt1-tiff-needell-review-video/
https://www.racedepartment.com/downloads/ford-mustang-cobra-ta-2-livery-request.20011/
https://www.hotcars.com/maserati-mc12-costs-facts-and-figures/