超精巧な3Dプリンター製のミニチュアジェットコースター 制作時間は驚異の1500時間
米YouTubeユーザーの3d_coasters氏が、3Dプリンターでミニチュアジェットコースター「Launch(ローンチ)」を制作する過程を公開した。
同氏によると、「Launch」は35分の1スケールで作られた、世界初の3Dプリンターを使用した発射式ジェットコースターで、設計、印刷、組み立てに6か月以上を要したという。一般的なジェットコースターは高い位置から落下することで加速するが、このコースターには発射装置が備わっており、スタート後すぐに急加速するのが特徴だ。
公開された制作過程の動画には、それぞれの作業に要した時間も記載されている。
まずは、ジェットコースターのシミュレーションゲーム「NoLimits 2」でコースをデザインする。次に、3Dモデリングソフトウェア「Fusion 360」で、レイアウトやコースターをモデリング。この作業には600時間を費やしたそうだ。
モデルをスキャンし3Dプリンターでプリントアウトしたら、出来上がったパーツを研磨する。そしてコースターと、コースをそれぞれ組み立てて、最後にテスト運転と調整を行えば完成だ。ここまでの作業時間は1480時間と、約2ヶ月に相当する時間を費やしたことになる。
3d_coasters氏は「Launch」について、「このプロジェクトは簡単なものではなかったが、言葉で言い表せないほど楽しかった」と述べている。動画のコメント欄には、「これは私がYouTubeで見た中で、最高のものの1つだ」「3Dプリンターで作れるなんて信じられない!」と称賛する声が相次いだ。
「Launch」は、3Dプリンターの新たなポテンシャルが垣間見える作品と言えるだろう。同氏はすでに次の制作に取りかかっているとのことで、次回作にも期待が高まる。
(画像=3d_coasters YouTubeより)
■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター(自称)。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。
〈Source〉
https://www.youtube.com/watch?v=s1DxZgkvbsA