茂木健一郎と「友達」みたいな距離感 『Voicy』が発信する音声メディアの強みとは

忙しい人でも情報交換できる『Voicy』

 では、発信者としての『Voicy』のメリットとは一体何なのだろうか。

 外資系メーカーに勤めながら仕事や子育てについて発信を行っているワーママはるは「ほかのメディアと違って、録って出すまでが凄く速い」と発信者目線でのユーザビリティを語った。

 「私はもともとは音声入力でブログを書いていたんです。記事だけは書けるけど体裁を整える時間がなくて、コンテンツだけ貯まっていって外に出せないっていう状態が続いていたので、『Voicy』に応募して始めました。そしたら毎日毎日思ってることを出せるようになってきて、凄く良かったなと感じています」

 トークセッションの進行を務めた、株式会社Voicy代表取締役CEO緒方憲太郎は「はるさんが入ってきてワーママさんの申し込みめちゃくちゃ増えました」と指摘。「音声って発信者の手間が少ないおかげで、忙しい人が発信できるようになったっていうのが大きいです」とワーママはるの影響力に驚いたという。

 「忙しい人たち同士の情報交換が音声で実現できているなっていうのは感じた」と緒方が続けると、「ワーママで今発信する人が凄く増えているので、その知見が未来のワーママさんに伝わればいいです」とワーママはるも同意した。

 茂木は『Voicy』の発信側のユーザーについて「おしゃべりな人にはすごく向いているメディア」と語った。

 アメリカ等海外では、音声メディアは日本とは比べ物にならないほど注目されているという。『Voicy』は着実にユーザーを増やし、今後の日本国内の音声メディア業界を盛り上げていく存在となるだろう。これからの『Voicy』からは目が離せない。

■長門繭
フリーライター兼イラストレーター。ブログ運営を中心に2016年からライターとして活動を開始し2018年に独立。エンタメ系、旅行、テック、時事など得意分野は幅広い。現在はイラストレーターとしても活動中。

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