iPhone 13向け高速5Gモデムに進展、Appleが独自開発を強化

iPhone 13向け高速5Gモデムに進展

AppleのQualcomm離れが加速

 AppleのQualcomm離れと自社開発の流れがさらに加速しているようだ。両者は取引をめぐり一時、紛争状態に陥った。すでに和解が成立しているが、しこりが残っていないとは言い切れない。当時、複雑な訴訟合戦となったが、市場で優勢な立場にあるQualcommの価格設定が高すぎるとAppleが不満を持ったことが根底にある。

 プロセッサーについてもAppleは、Qualcomm製品の使用を止めて独自に設計しており、性能や価格競争力で凌駕しつつある。

 iPhone 13に搭載される予定のプロセッサー「Apple A15 Bionic」は、現行iPhone 12の「Apple A14 Bionic」よりも5ナノメートル(nm)の製造プロセスが改良され、さらに高速化し効率化すると『Macworld』は伝えている(参考:https://www.macworld.co.uk/news/iphone-13-release-date-3797033/)。

 また2022年のiPhone 14の「Apple A16 Bionic」は、4nmになるためエネルギー効率の大幅な向上が期待できるという。

 iPhone 13シリーズは、ディスプレイがエネルギー効率が向上するLTPOを採用したProMotion 120Hzになると言われている。またFace IDのノッチが縮小。カメラも低照度でのパフォーマンスがさらに向上すると予測されている。

 ストレージは倍増して1TBも登場する可能性があると『Front Page Tech』のJon Prosser氏は示唆している(参考:https://twitter.com/jon_prosser/status/1321241186313637888)。

 iPhoneは今後、さらに独自路線の色が濃くなり、その強みを発揮していきそうだ。

■Nagata Tombo
ライターであると同時にIT、エンタメ、クリエーティヴ系業界にも出入りする。水面下に潜んでいたかと思うと、大空をふわふわと飛びまわり、千里眼で世の中を俯瞰する。

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