PS5が転売へと投じた一石 “購入者の選別”はマーケットのスタンダードとなるか

今後『PS5』の争奪戦はいつまで続く?

 予約開始後の混乱を受け、開発・発売元のソニーは9月20日、Twitter上で声明を出している。その概要は次のとおりだ。

「正直に言って、PS5の予約販売はもっとスムーズに実施できました。本当に申し訳ございません。私たちは今後数日でさらに多くのPS5を予約購入用として出荷する予定であり、近々各販売店に詳細を共有します。また2020年末までに、さらに多くのPS5をお届けできる予定です」

 一部では、2021年3月までに1,500万台が生産される予定だと噂されている。この数字は、2020年9月時点での『Nintendo Switch』の国内総販売台数に匹敵するものだ。現行機である『PlayStation 4』は、同数を世界で販売するのに約1年の時間を要した。発売から間もない期間における十分な台数の確保も、ある面では転売対策のひとつと呼べるのかもしれない。

 現状では、切望するすべてのフリークに発売日に届くことは難しいと考えられるが、2020年末、あるいは2021年3月までには、供給不足感も緩和されると思われる。発売日に手に入れたい人にとっては、その数か月が永遠のようにも長く感じられるだろうが、あまり悲観する状況ではないこと、しばしの我慢で転売に加担せずに済むことを最後にお伝えしておきたい。

■結木千尋
ユウキチヒロ。多趣味なフリーライター。
執筆領域は音楽、ゲーム、グルメ、テクノロジーなど。カルチャー系を中心に幅広いジャンルで執筆をおこなう。
人当たりのいい人見知りだが、絶対に信じてもらえないタイプ。Twitter:@yuuki_chihiro

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