iPhone 12のディスプレイに大きな変化? Apple内で“電池の持続時間”巡る意見対立も
Appleが今回、大きな変更を行うだろうと言われている、iPhone 12のディスプレイ。低価格を実現したという情報もある一方で、リフレッシュレートについては議論を呼んでいる。
120HzのProMotionディスプレイ使用?
Appleのリーク情報に定評のあるYouTubeチャンネル『EverythingApplePro』は、iPhone 12 ProとiPhone 12 Pro Maxには、120HzのProMotionディスプレイが使用されることが確認された、と伝えている(参考:https://www.youtube.com/watch?v=PKABFtXUaRY)。
iPhone 12とiPhone 12 Maxは、iPhone 11と同じ60Hzになるようで、リフレッシュレートが高い方が、スクリーンのスクロールがスムーズになる。
しかし同じくAppleのリーク系YouTuberである『Front Page Tech』のJon Prosser氏は「ハードウェア自体は、120HzのProMotionに対応できるが、Apple内で意見に対立があり、実際に採用することが確定したとは言い切れない」と述べる。
リフレッシュレートは、高ければ高いほど電池も消費するため、使用状況により、調整することが好ましいが、iPhoneにはその機能がないという。従って、効率が悪く、電池の持続時間が短くなるため、120HzのProMotionは、見送られる可能性もあるというのだ。
専門家は2021年と予測
Display Supply Chain ConsultantsのCEOであるRoss Young氏は「120Hzの場合、1Hz〜120Hzで、バッテリー寿命を最適化できるように、可変リフレッシュを有効にするLTPOが必要です」とツイートしている。LTPO(Low Temperature Polycrystalline Oxide)は、「低温多結晶酸化物」の意で、省電力に優れたものだ。
また、同氏は「Samsungは、LTPOをNote 20、Note 20+、Galaxy Fold 2に採用するとみられ、バッテリー寿命で15%~20%ほどのアドバンテージがある」と続ける。
Young氏は、LTPOがiPhone 12に採用されることはなく、Appleは2021年まで待つ必要があるだろう、としている。また、2020年のフラッグシップスマホでLTPOを採用するのは、Samsung Galaxy Note 20だけになる可能性が高いと見ているようだ。