LDH JAPAN × クラフター × ローソン、画期的キャンペーン『お家でダンスをおどローソン♪』開発秘話
メグの中身は最新鋭
ーーメグの制作について、もう少し掘り下げて教えてください。制作で苦労したのはどんなところですか。
古田:先ほども述べたことですが、やはり高品質なセルルックのキャラクターを作るのはとても難易度が高いです。どの角度から見ても破綻しないセルルックのキャラクターを作るのは、テクノロジーというよりノウハウ、秘伝のタレのようなものです。また、3DCGのモデルを動かすには、リグと呼ばれる骨や関節を動かす仕組みが必要なのですが、今回のようなハイレベルのダンスを再現するためには高度なリグが要求されました。メグは見た目は14歳の普通の少女ですが、中身は最新鋭です。
ーーたしかにメグの動きはキレが違います。
古田:実際にEXPG STUDIOのインストラクターの方にも見てもらい合格点をいただきました。アニメの美少女キャラクターがダンスをするコンテンツは以前からありますが、メグのダンスはトップダンサーの動きそのものです。通常のダンス教材は前からしか見ることができないものがほとんどですが、『DANCE VISION』を使えば足の運び方や肩の使い方など、細かなところまであらゆる角度からチェックすることができます。ダンスの学び方も変わるかもしれません。
ーーこれだけの動きをブラウザで再現するのも大変だったのでは。
古田:もともと毎秒120フレームでモーションキャプチャーの撮影していて、スマホやタブレットのブラウザでストレスなく視聴できるようにするため30フレームに落としています。フレーム数が減っても自然に見ることができるようにするため、アニメの様々なノウハウを盛り込んでいます。
ーー今後はどんな展開を考えていますか。
古田:LDHのアーティストさんの新曲に合わせて、新しいダンスコンテンツを制作していきたいですし、キャラクターを自由に着せ替えることができるようにして、LDH apparelの新作アイテムを紹介したりするのも面白いと思います。今回のローソンさんとの取り組みのように、マーケティングツールとしてのビジネス活用についてもさらに可能性を探っていきます。スマホの中にバーチャル・フィギュアがいるような感覚で、ユーザーが愛着を持てるコミュニケーションツールになってくれたら、さらに活躍の幅が広がるはずです。
白井:今回は自粛中におうちで楽しめるキャンペーンとして携わらせていただきましたが、こういう状況の中でお客様に楽しんでいただける新しいサービスを生み出せたのはとても良かったです。『お家でダンスをおどローソン♪』は5月6日まで公開しているので、メグちゃんのダンスを楽しんでいただけたらと思います。