新型iPhone SE(第2世代)はどんなユーザーが“買い”で、どのユーザーに“向いてない”のか?

「iPhone SE第2世代」が低価格帯スマホのシェアを一気に取り込む可能性

 強烈な価格と性能の「iPhone SE第2世代」は、国内で販売されている5万円以下の低価格帯Androidスマートフォン市場のシェアを一気に取り込み一人勝ちする可能性がある。現在の低価格帯スマホ市場は、必要最低限の性能に防水防塵やおサイフケータイなど欲しい機能を追加して、各社魅力的な製品が投入されている。

 ちょうど良い性能と機能かつ低価格が魅力ではあるが、その代わりにOSアップデートがあまり行われてないスマートフォンも多く存在しており、安く買って長く使うには不安を感じる場面もある。

 iPhoneに関しては価格帯問わず約5年経過しても、アップデートが来ている機種も存在している。そう考えると、「iPhone SE第2世代」がすぐにアップデートが打ち切られることはないだろう。これまでの歴代iPhoneは、長いアップデートがある代わりに端末価格が他社Androidスマートフォンよりも割高という欠点もあったが、「iPhone SE第2世代」に限っては安すぎないか心配になるほどの価格設定だ。

 「iPhone SE第2世代」が現行ハイエンドiPhoneと同等の動作性能に加え、耐水防塵やApple Payなど欲しい機能を備え、長く安心して使えるOSアップデート含めて価格は約4.5万円。現状ギリギリ対抗できる国内低価格帯Androidスマホはカメラ性能が驚異的なGoogle Pixel 3aぐらいだろう。

 「iPhone SE第2世代」は間違いなく、他社に大きなプレッシャーを与えるだろう。今後、国内の低価格帯Androidスマートフォンが生き残るには、「iPhone SE第2世代」と同様の価格帯でハイエンドCPU(SoC)搭載かつアップデート保証をするか、何かに特化したモデルが必要になってくる。これからの低価格帯スマホ市場は今までよりも目が離せなくなった。

■ちえほん
モバイル製品などのガジェットに詳しいフリーライター。 ガジェットブログ「モバイルドットコム」やYouTubeにて「モバイルドットコムTV」を運営・活動中。

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