新型iPhone SE、海外メディアはどう報じた? 「価格のため、質を犠牲に」との見方も

 Appleは4月15日、第2世代となるiPhone SEを発表した。価格は44,800円(税別)からで、4月17日に予約注文を開始し、4月24日から出荷が開始される。

 発表は、恒例の米カリフォルニア州クパチーノ市にあるApple Parkスティーブ・ジョブズ・シアターのイベントではなく、プレスリリースにより行われた(参考:https://www.apple.com/jp/newsroom/2020/04/iphone-se-a-powerful-new-smartphone-in-a-popular-design/)。

 これは、パンデミック(世界的大流行)となった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響だろう。

iPhone 11の半額、しかし価格のために質を犠牲に

 『TechRadar』は、まず第一に「2020年のiPhone SEはエントリーレベルのiPhone 11よりも遥かに安価なデバイスで、コストは半分になった」と評している(参考:https://www.techradar.com/news/new-iphone-se)。

 価格を低く抑えるために、設計の多くが犠牲にされた。iPhone11のスクリーン技術とクオリティは、2017年のiPhone 8と同じスクリーンを使用している今回のiPhone SEよりも遥かに優れている。

 また、iPhone 8のデザインを転用したことで新規開発コストを抑え、より高速なエンジンを採用することにより、Appleは2016年にiPhone SEを発売したときと同じ方法で、安価なiPhoneを提供することが出来たと分析する。

容量と色は3種類、4インチデザインは復活せず

 『Macworld』は、仕様の詳細を掲載。iPhone 8のデザインを基にしているため、超コンパクトな4インチのデザインは復活しなかったと指摘した(参考:https://www.macworld.co.uk/news/iphone/iphone-se2-3500611/)。

 容量は64GB、128GB、256GBで、色は黒、白、赤となっている。現行のチップA13 BionicとiPhone最高のシングルカメラシステムを搭載。パワフルでコンパクトな4.7インチのRetina HDディスプレイ、Touch ID、耐水·防塵性能も備える。

 また、航空宇宙産業で使用されるグレードのアルミニウムと、前面を黒で統一した耐久性の高いガラスを使ったデザインが特長だ。

 A13 Bionicは、毎秒5兆の演算処理を実行できる専用の8コアNeural Engine、2つの機械学習アクセラレータを備えたCPU、さらにパフォーマンスと効率のバランスを取る新しい機械学習コントローラを搭載している。

 A13 BionicとiOS 13が組み合わさることで、機械学習やCore MLを利用する新しい高性能なアプリケーションを利用可能になる。

 A13 Bionicは効率を重視した設計で、バッテリーの持ちも良い。Qi規格の充電器を使ったワイヤレス充電と高速充電にも対応し、わずか30分間で最大50パーセントまで充電することが出来る。

 また、iPhone SEには、f/1.8絞り値、12MP広角カメラを備えたiPhone最高のシングルカメラシステムが搭載されている。

 スマートHDRを使った美しい写真、ポートレートモードを使った魅力的なポートレート、そしてQuickTake機能で写真モードのまま簡単にビデオを撮影することが出来る。

 ステレオでの録画と、前面と背面のカメラに映画レベルのビデオ手ぶれ補正が採用され、ビデオはさらに臨場感あふれる。背面カメラは最大60fpsの高画質4Kビデオ撮影に対応する。

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