欧州のストリーミング戦争は一時休戦、コロナウイルスの影響でインターネットがパンク寸前

 しかし、アメリカでのローンチ時には、1週目に需要のピークが来たということが分かっており、この危機的な状況下でローンチを強行すれば、インターネット・インフラに、相当な負荷をかけることになる。

 動画ストリーミングには近年、様々な業界からの参入があり、競争が激化しており、Disneyのようなコンテンツに特化している事業者は、逆に少数派になりつつある。

 Disneyもデジタル分野でのシェアを拡大し、事業の多角化を目指しており、2024年までに世界で6000万~9000万人のDisney+有料加入者を目標にしているという。先行するNetflixは、1億6700万人が有料で利用している。

 欧州は、まだ米国より動画サービスをサブスクリプションで利用している人が少なく、これから熱くなるマーケットと目されている。

 現在、欧州では病院が患者を収容しきれず、市民生活も大幅に制限され、“対ウイルス戦争”状態であるとも表現される。この状況にあり、“動画ストリーミング戦争”については、一時休戦の様相を呈している。

■Nagata Tombo
ライターであると同時にIT、エンタメ、クリエーティヴ系業界にも出入りする。水面下に潜んでいたかと思うと、大空をふわふわと飛びまわり、千里眼で世の中を俯瞰する。

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