新型コロナウイルスの影響でイタリア全土のApple Store緊急閉店 広がるテック業界への打撃
Apple Storeの運営方法も変更
新型コロナウイルスのApple Storeへの影響については、Apple専門ニュースメディア『appleinsider』も11日付の記事で報じている。その記事は、世界各地にある営業中のApple Storeのなかには運営方法の変更を指示された店舗があることを伝えている。
複数の情報筋が同メディアに話したところによると、AppleはApple Storeに対して「キャパシティを下回る」店舗営業を行うように指示したことにより、入店客数が制限されるようになったようなのだ。店舗内に滞在する訪問客が減れば、客どうしの距離が広がるので、感染拡大の予防につながると考えられる。また、店舗内に設置しているイスの数を半分に減らした店舗もあるという。店舗スタッフどうしの距離を1メートル以上に保つところもあるようだ。
もっとも、以上のような店舗運営方法の変更は、店舗のある場所やサイズ、そして訪問客数によって異なっている。それゆえ、日本国内の各Apple Storeにどのような指示が出されているか、さらには実際にどのような運営方法の変更があるのかについては定かではない。
新型コロナウイルスが世界規模で感染拡大するなか、テック業界への影響はさらに広がると言わざるを得ない状況となっている。こうした影響により、5G実装の世界的な遅延という事態が現実味を帯びてきたのではないだろうか。
トップ画像出典:MacRumors「Apple Closes All Retail Stores in Italy Due to Coronavirus」より画像を引用
■吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。Twitter:@kohkiyoshi