『テラスハウス』東京編・第29話ーー“凌の言葉”をきっかけに三角関係に暗雲が立ち込める?
花と快がプレイルームで語っている間、リビングでは未だにビビと凌が二人で会話を続けている。凌は、花のことをオブラートに包んでビビに相談した。「わかってるでしょ、俺が誰のことを話しているか」という凌に、ビビは「意味はわかったよ」と答える。凌は、もし興味のない人に誘われて、それを断ったときに、「なんで来てくれないの?」って言われたら、どうしよう……と頭を抱え、相手を傷つけない方法を模索。
そんな凌に、ビビは自分だったら「興味ないから」の一言でバッサリ切り捨てると、アドバイスを送った。「自分の中で(気持ちが)はっきりしているなら、それはもう変わらないじゃん。早くても遅くても。だったら相手のこと考えると、早いほうがいいじゃん」と、持論を述べる。そして「だけど、そこで私の気持ちが入ると、“行って欲しくないよ”っていうけどね」と微笑み、ビビはまた凌に軽いジャブを打った。
凌は「ハア、もうやバッ……!」と板挟みの現状に苦悩する。ふとビビに「明日何するの?」と尋ねた凌は、本当はライオンキング以外は予定を入れてなかったことを告白。ビビはその質問に対して、「“月曜日しか休みがない”って言ってたから、誰かが」、「だから自分の用事を動かして、月曜日は空けとこうと思って」と答え、笑顔を見せる。凌は「そういうことか〜……」と困ったように俯いた。嬉しいには嬉しそうな凌だが、ビビとの恋愛に思い切って踏み込むまでには、まだいかないようだ。
凌はビビをプレイルームに誘う。しかし、プレイルームには快と花がいた。快は落ち込む花に英語で、「花はかわいいと思う」などと言って、優しく励ます。まるで花に好意があるように見えるほど、完璧な言葉で彼女を包み込む快。花はいまは凌のことで頭がいっぱいだが、今後は恋の矢印が快に向く可能性もありそうだ。ビビから、何を話していたのかを聞かれた快は「愛について(about love)」と答え、ふと凌にに「凌は? いい感じ?」と話を振る。急に指名された凌は、バスケのことで頭がいっぱいだと歯切れが悪く返した。そして、自分にとっての最優先事項はバスケだと、淀みなくはっきりと答える。恋愛とバスケの両立は難しいと呟く凌だが、おそらくこの一連の流れは花に自分のことを諦めてもらいたくて放った言葉だったはず。しかしそれは、ビビにも響いてしまう。三角関係のせいで、恋がなかなかスムーズに進展しない。凌のはっきりとしない遠回しな言葉選びは、時に大きな誤解も生んでしまうようだ。
快と花は、相談を重ねるごとに一緒に過ごす時間が増えていっている。側から見ていると、つい快と花を応援したくなってしまうが、花は決着がつくまで凌と向き合い続けるだろう。また、ひたむきに凌との関係を進展させようと努力するビビが、「バスケが一番」という彼の思いを聞いて、今後どう立ち回っていくのかも気になるところだ。
■Nana Numoto
日本大学芸術学部映画学科卒。映画・ファッション系ライター。映像の美術等も手がける。批評同人誌『ヱクリヲ』などに寄稿。Twitter
■番組情報
『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』
2019年5月14日よりNetflixにて毎週火曜に新エピソード先行配信(4週に1週休止)
2019年6月11日よりFODにて毎週火曜深夜0時に配信予定(4週に1週休止)
2019年7月よりフジテレビにて、地上波放送予定
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