はじめしゃちょー、自宅に押しかける人々に警鐘 YouTuberとファンの適切な関係を考える

 人気YouTuberのはじめしゃちょーが9月15日、自身のサブチャンネル「はじめしゃちょーの畑」にて、自宅に勝手に来てしまうファンに対して警鐘を鳴らす動画を投稿した。

 「いい加減にしてください。犯罪ですよ?」というタイトルがつけられた本動画。その中ではじめしゃちょーは、「我々も晒上げようってつもりはないんですけど……」と前置きをしつつ、自宅マンション前に仕掛けられた監視カメラの映像を公開。そこには、大きめのマスクと目深にかぶったキャップで顔を隠す、明らかに不審な若い男性の姿が映し出されていた。マンションの敷地内に堂々と侵入し、スマホを片手にキョロキョロと周囲を見渡しているところを見ると、はじめしゃちょーの個人情報が載ったネットのページを確認しながら、部屋を突き止めようとしているようだった。

 ルートを一通り確認すると、男性はいったん玄関前までUターン。スマホ画面を自分のほうに向けながら再び歩き始めた。どうやら、はじめしゃちょー宅へ突撃する模様を動画に残しているらしく、インターホンを鳴らすと足早に逃げていった。

 しかもその次の日、前日とは別の若い男性たちが、はじめしゃちょー宅へ勝手に来訪していることが監視カメラの映像により発覚。はじめしゃちょーの畑のメンバーが「誰かが動画を上げて『俺も俺も』ってなっているんだと思う」と分析すると、はじめしゃちょーは「そう! 一人を許すとそうなっちゃうんですよ」と頭を抱え、映像に映る自宅前にたむろしてスマホで撮影している不審者たちの姿に「ディズニーランドだとでも思ってんのかな」と呆れていた。

 このように人気YouTuberの住所を特定し、押しかけようとする心ないファンによる迷惑行為は後を絶たない。日本のトップYouTuberであるヒカキンは、かつてマンションの低層階に住んでいた頃、ピンポンダッシュされたり、真夜中に家の外から大声で呼ばれたりしたことに懲りて、セキュリティのしっかりとした高層マンションにしか住めなくなってしまったことを、バラエティ番組『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)出演時に告白している。

 また、東海オンエアのリーダー、てつやもファンに自宅へ押しかけられるというストーカー被害に遭っており、フィッシャーズ・シルクロードも、インターフォンを鳴らすファンに丁寧に、しかし毅然と対応する動画で警鐘を鳴らしながら、引越しを余儀なくされている。YouTuberはファンとの距離感の近さが大きな魅力の一つだが、しかし、その“近さ”をはき違えてしまうファンも、ごく一部ながら存在するのだ。

関連記事