Facebook、独自AIアシスタントを開発中と判明 Oculus製品にも実装か?
スマートスピーカー市場の現状
Facebook製AIアシスタントは、当然ながら同社製スマートスピーカーに実装される可能性もある。しかし、これからスマートスピーカー市場に参入しても期待した結果が得られないだろう、というのが大方の見方である。というのも、同市場はシェアに大きな変動の起こらない安定期に入ったと考えられるからだ。
スマートスピーカー専門ニュースメディア『Voicebot.ai』は今年2月に、2018年第3四半期と第4四半期のスマートスピーカー市場のシェアを発表した。ふたつの四半期においてシェア順位の変動がなく、1位はAmazon、2位はGoogleである。この2社を合わせたシェアは50%を上回る。3位以降は中華系スマートスピーカーが続いて、さらにその後にAppleの名前が挙がる(下のグラフ参照)。AmazonとGoogleに関しては、2016年以降シェア順位に変動がない。
画像出典:Voicebot.ai「Amazon Increases Global Smart Speaker Sales Share in Q4 2018, While Google’s Rise Narrows the Gap and Apple Declines」
Facebookがスマートスピーカーを投入しても、苦戦することは容易に予想できる。その一方で、例えばOculus製品が音声操作できるようになったら、革新的なVR体験が可能となるかも知れない。同社製AIアシスタントの成否は、ビジネス戦略次第だろう。
トップ画像出典:Facebook Portal公式サイトより画像を抜粋
■吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。Twitter:@kohkiyoshi