アメリカで大流行! 乗り捨てOKの電動スクーター『Lime-S』が楽しそう

 とはいえ、やっぱりこれは危険な乗り物だとも感じるのは、筆者だけではないだろう。なにせ無免許で乗るのである。電動とはいえ結構なスピード(およそ時速24km)も出る。日本人が乗るにしては大ぶりなサイズということもあり、乗っているうちに単純に恐ろしくなって、筆者はすぐに降りてしまった。公式サイトでは、ヘルメット着用で自転車用レーンのみで乗ることを推奨されているのだが、実際には「そんなことはお構いなし」というユーザーがほとんどの印象だ。ユーザーのマナーの悪さから、現地では同サービスに対する賛否両論も巻き起こっているという。道交法の観点からしても、現状では「Lime-S」がポンと日本に上陸することはまずないだろう。

 しかし、この電動スクーター市場は現在、世界的にも大きな注目を集めていて、将来的には自動運転なども視野に入れ、新しい市民の乗り物として進化していくとも言われている。テクノロジーが発達して、安全上の問題がクリアーになれば、日本でも楽しめる日が来るかもしれない。

(文=松田広宣)

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