「休むことへのハードルの低さが、アバンティーズの強みかもしれないです。行き詰まったらとりあえず休んで、やりたいことが見つかったらやろう、みたいな。気持ちはね、ずっとネバーランドにいるのが理想（笑）」そう語っていたエイジさんのこと、彼が長い長い休みを取って、ネバーランドを旅しているのだと思いたい。

　きっとメンバーが、親交の深かったクリエイターが、ファンが……みんなが大好きだったあの笑顔で、好きなことを思い切りやっているのではないか。そして、いつか私たちも同じ場所に行ったときには、手作り感満載な温泉で迎えてくれるような気がする。もちろん見知らぬおじいちゃんも集めてくれていることだろう。もしかしたら、そらちぃ用に「女の子の部屋にしといたよ」とニヤリとしているかもしれない。

　悲しすぎる現実を、すぐに受け入れるのは難しい。ならば、エイジさんが残してくれた動画を見ながら、そんなネバーランドにいる彼を夢見てもいいではないか。彼はいなくなったのではなく、今はただ“しばらく会えない“が続いているだけなのだ、と。

（文＝佐藤結衣）