DAOKOが新曲を制作中! 『ドラガリアロストミュージックトーク』で明かされた音楽へのこだわり

 Cygamesが提供するコンテンツが一堂に会する大型リアルイベント「CygamesFes2018」が12月15日、16日に幕張メッセにて開催された。今回、編集部では初日に特設ステージにて開催された「ドラガリアロストミュージックトーク」を取材。本イベントにはディレクター・松浦弘樹、サウンドプロデューサー・さとまん、エリアス役・中島由貴の3名が登壇した。

 『ドラガリアロスト』内で11月30日〜12月12日までの期間中開催されたイベント「闇穿つ光の歌声」についてトークする3人。今回開催されたイベントは、聖歌隊がいる雪が降る街に住んでいるエリアスという”神の歌声”を持つ少年と出会い、エリアスの心の闇、葛藤とどのように向き合っていくのかーーという内容だ。

 シナリオ原案は普段はディレクターの松浦弘樹やシナリオチームが担当するのだが、今回4コマチームから「こういったキャラクターを出して欲しい!」と提案書が届き、その面白さと熱意に押されて、形になったそうだ。

 中島は少年役を演じるのは初めてだったため、言葉遣いから研究を行なったという。さらに大人に噛みつき、クールな部分もあるが実は繊細なエリアスを表現できればと、試行錯誤を重ねたとのことだ。また、普段の自身の声は低めなので問題なかったが、歌声となると少年性を表現するのが難しく、また声変わりするタイミングで歌う楽曲にも苦戦したそう。サウンドプロデューサーのさとまんからは「下手に歌ってください」とのオーダーもあり、人生で初めてそんなことを言われて戸惑ったとも明かした。

 その様子をさとまんはレコーディング時に見ており、「その姿がとても可愛かった」と一言。今後、収録の機会があればオフショットを撮影し、ファンの方にもその緊張感や現場の空気を共有できるようにしたいとも語った。

サウンドプロデューサー・さとまん氏

 またレコーディングに関して、さとまんは美しい歌声が録れるまで一切妥協はしないと明かした上で、中島はよく通る声を出してくれスムーズに終わったことを報告。そんなエピソードに会場からは拍手が溢れた。

 さらに『ドラガリアロスト』の音楽についてのこだわりについてもトーク。メインシナリオやホーム画面の全てのBGMをDAOKOが歌っており、1人のアーティストで世界観を構築しているところが本作の魅力のひとつだ。その世界観をさらに高めるためにスマートフォンをタップしたり、スワイプした時にインタラクティブに反応するようにしているとさとまんが明かすと、松浦は「開発はとても苦労したよね(笑)」と振り返った。

ディレクター・松浦弘樹氏

 マイページ画面や編成画面のキャラクターが実はBGMに合わせて同期するようプログラムが組まれており、またガチャ画面で流れるDAOKOの「BANG!」は、どこでタップしても楽曲の中で彼女が発する「ズキュン」というセリフが入るように組んでいるとのことだ。また、キャラクターが上から落ちてくるタイミングも間をとって音楽と合うようになっている。

 音楽に対するこだわりは並々ならぬものがあり、海外で収録した楽曲を用意していたらしいのだが、あまりに荘厳すぎる音源になってしまい、クリエイティブと乖離してしまったため「今回は見送りにしよう」と決断したことを明かした。

 最後にDAOKOと新たにレコーディングに入ったことも明かしており、新曲と共に新しいシナリオが近々発表されるかもしれない。ただのゲーム好きだけじゃなく、音楽が好きなユーザーやDAOKOファンにとっても注目の1作だろう。

(取材・文=編集部)

■ゲーム情報
『ドラガリアロスト』
ジャンル:アクションRPG
対応OS:iOS/Android
価格:ダウンロード無料 ※一部有料のコンテンツあり
サービス開始時期:2018年9月27日
配信国/配信地域:日本、台湾、香港、マカオ、アメリカ
公式サイト:https://dragalialost.com/jp/
公式Twitter @dragalialost

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