『FGO Duel』最速先行体験会レポート 細部まで再現されたフィギュアは“立体感”も楽しめる?
実際にプレイしていくことに
登壇者によるデモプレイでひと通りゲームを理解したところで、いよいよマスターたち同士で遊んでいくことに。特別に筆者もいっしょにプレイできたので、どのような流れで進められていくのか紹介していこう。まずコスト11を上限に3体のパーティーを組むのだが、星の数ごとにコストが1〜5まで振り分けられている。ただし、『FGO』同様マシュのみコスト0となっており、性能も原作さながらの強さを実現していた。筆者の席に置かれていたのはアルトリア、ギルガメッシュ、マシュの3体。このサーヴァントを駆使して勝利を目指すこととなった。
ここからは大まかなルール説明だ。まず互いに扱うサーヴァントのカードを裏側に置き、どこに配置するか決める。その後、置いたカードをオープンし、同様の並びで3体を配置する。そして、サーヴァントの持つ5枚のコマンドカードをすべてまとめてシャッフル。ここは原作通りなため、分かりやすいだろう。それから5枚ずつカードを引き、先攻後攻をじゃんけんで決める。ターンが回ってきたら動かしたいサーヴァントのカードを“トラッシュ”と呼ばれるゾーンに1枚捨て、移動を行うのだが、“移動を行わない”という選択はできず、1ターンに1度は必ず動かす必要があるとのことだ。なお、動かした際にサーヴァント同士がぶつかると戦闘となる。ターンの主導者が攻撃側となり、もう一方はサーヴァントを守るべく防御を行う。お互いが手札から3枚のカードを選び置いたあと、オープン。カードの左上に書かれた数字の合計で勝負を競う。
ここで重要となってくるのが、“チェイン”だ。このゲームにも同じ種類のカードを場に出す意味が大いにある。揃えたのが“バスター”ならばパワー+3、“アーツ”ならば次からの2ターンはパワー+3、“クイック”ならば次のターンパワー+7、そして戦闘を行うサーヴァントのカードを3枚揃えて出した場合の“ブレイブチェイン”では、3枚のなかで最小の数字が加算される。このシステムをいかに利用するかが勝利へのカギを握っている。サーヴァントそれぞれで持っているコマンドカードが異なるため、パーティー編成もゲーム展開に大きく関わってくるだろう。
攻撃側が勝負に勝つとサーヴァントは消失、防御側が勝つ、もしくは引き分けるとサーヴァントは消失せず相手のターンとなる。ターンの最後はお互いがカードを5枚になるよう引き、終了となる。このとき山札がなくなった場合は、捨て札から1枚除外し、残りのカードを再び山札としてセットする。この攻撃と防御の一連の動作を順繰りに行っていき、サーヴァントがすべて消失するか、もしくは相手のマスターエリアまでコマを進めると勝利となる(マスターエリアは最初に配置した真ん中のコマの後方にある)。
ここまでが簡単なルールで行う場合のプレイ内容だが、『FGO』を忠実に再現しているのであらば忘れてはいけないものがある。そう、スキルだ。上級者ルールとしてスキルを用いた対戦方法もこのゲームには存在する。サーヴァントごとに3つのスキルを持ち、そのなかから1枚だけ選んで対戦中に使える。そのどれもが強力で、たとえば、今回使用できたアルトリアのスキル“直感”は、山札から2枚ドローという一時的に攻めやすくなる効果を持ち、マシュの“誉れ堅き雪花の壁”は防御時に味方のパワーを+1する守りに強いスキルとなっていた。スキルの種類も使いきりであったり、永続スキルとして場に残り続けたりとさまざまだが、サーヴァントが消失してしまうとスキルは使えなくなってしまうので、強力な永続スキルを持つサーヴァントはなるべく戦闘に参加させないのが得策だろう。
以上がゲームの大まかな流れだ。捨て札から相手の手札、山札に残っているカードを予測して立ち回る、悪い手札を入れ替えるためにわざと戦闘をしかけるなど、初回プレイでも戦略性の高さを肌で感じた。この先行体験会に抽選で選ばれたマスターたちも、初対面同士笑顔を浮かべながらプレイしていたのを見るに、このゲームへのファンの期待値は発売するまで右肩上がりとなっていきそうだ。
楽しいひと時はあっという間。最後にエンディングトークとして、お待ちかねのジャンヌ・ダルク[オルタ]を含む5体がラインナップされた第3弾のこと、毎弾シークレットが1体存在していること、そして7月28日、29日に行われる「FGO Fes」にて第1弾が先行販売されることが発表され、興奮さめやらぬままイベントは終了となった。
■聖☆あべさん
ゲーム・アニメなどエンタメに強いフリーライター。人生の大半を遊びに費やしてきたと自負している。これまでお世話になってきたコンテンツたちに恩返しするべく、ライターとして活動することを決意し、現在進行形で鋭意執筆中。Twitter(@yokato_1110)