本格サバイバルアクション『ARK Mobile』事前受付開始! オリジナル版の硬派な魅力を解説

 Snail Games Japanは6月28日、『ARK:Survival Evolved』のモバイルアプリ版となる『ARK Mobile』の事前受付を開始した。

 同じタイミングで公開となった公式ティザーサイトでは、ゲーム内容を紹介するトレーラーもアップされており、動画時間は30秒前後と短いながらも、狩りや建築を基本としたオリジナル版のシステムやルールの再現が垣間見える。正式なリリースタイミングは2018年7月中とのことなので、気になる方は先に事前受付を済ませておいてはどうだろうか。

『ARK:Survival Evolved(ARK Mobile)日本語版』公式トレーラー

ARK:Survival Evolvedとは

 『ARK:Survival Evolved』は、オープンワールド形式で描かれる硬派なサバイバルアクションゲームだ。舞台は合計100種類以上の生物が暮らす不思議な島となっており、穏やかな草食動物もいれば、中にはこちらに襲いかかってくる獰猛な恐竜も生息している。そんな生物たちを狩って食料を得たり、拠点を建築して自らの住居を確保したりと、サバイバルアクションの名に恥じない自由度の高さが特徴と言えるだろう。

 また本作のウリである「テイム」と呼ばれるシステムによって、ティラノザウルスなどの恐ろしい恐竜や大型生物でさえもプレイヤーのペットにすることが可能。生物を単なる狩りの対象として捉えたわけではなく、騎乗して一緒にフィールドを駆け巡ったり、訓練を通して絆を深め合うプレイヤーの相棒として描きなおしているのも本作のポイントだ。『ARK;Surviival Evolved』は2015年6月より、ゲームソフト配信プラットフォームSteamにてアーリーアクセス版が提供開始。その後Xbox Oneや海外版PS4へ移植され、日本では2017年10月にスパイク・チュンソフトからPS4用ソフトが発売された。

ゲームシステムやサバイバルアクションはモバイル版でも再現

 『ARK Mobile』のリリース決定にあたり、おそらく最も気になるのがゲームシステムの移植度や操作方法の最適化だろう。特にオリジナル版とモバイル版の違いが顕著に表れるのはインターフェイスで、ダイナミックなアクションやクラフト作業にタッチ操作がどう適応するかが評価の分かれる点かもしれない。公式ティザーサイト上でのプレスリリースには、「モバイルアプリ版では登場する生物数やクラフト機能、そしてオンラインによる他ユーザーとのマルチプレイ機能にオリジナル版と大きく違う点はない」といったニュアンスの文章が記載されており、『ARK;Survival Evolved』の本質的なゲームシステムは、ほぼ同クオリティで移植されるようだ。

収益モデル変更による新規ユーザー層の開拓

 もう一つの大きな特徴として、モバイル版の収益モデルがオリジナル版と違う点も挙げられる。Steamでのダウンロード販売やCS用ソフトは直接売り切り型で収益を上げていたが、『ARK Mobile』は基本料金無料のアイテム課金型へ変更された。こういった流れは、2017年3月にSteamでアーリーアクセス版が配信開始されたバトルロイヤルゲーム『PLAYUKNOWUN'S BATTLEGROUNDS』(PUBG)と同じである。

 PUBGの販売方式はアーリーアクセス時から直接売り切り型で、その後2017年12月に正式版をリリースしたあと、基本的なゲームシステムを再現移植した『PUBG MOBILE』を配信。このモバイル版は基本料金無料型になり、特別なルートボックスやバトルパスが課金通貨によって購入可能となった。この直接売り切りから基本料金無料の販売方式変更は、おそらくモバイルアプリのメインユーザー層(スマートフォンでゲームアプリに興じるライトユーザー)をターゲットにしたマーケティング戦略だろう。となると重要なのは、『ARK Mobile』内での課金対象である。

 ゲーム内キャラクターやテイムした生物の育成効率をブーストさせるアシストアイテムが登場するのか、それとも何か別の課金要素が導入されるのかは現時点で不明だが、プレイ時の基本料金が無料になったことで敷居が下がり、オリジナル版未プレイの新たなユーザー層開拓に繋がるかもしれない。

 『ARK Mobile』は2018年7月の正式リリースに向け、現在公式ティザーサイトにて事前受付中。本格派サバイバルアクションをモバイル端末で体験したい方は、一度チェックしておこう。

◾️公式サイト
http://ark-m.snailgames.jp/

■龍田 優貴
ゲームの尻を追いかけまわすフリーライター。
時代やテクノロジーと共に移り変わるゲームカルチャーに目が無い好事家。
『アプリゲット』『財経新聞』などで執筆。
個人的なオールタイムベストゲームは「ファミコン探偵倶楽部」シリーズ。
Twitter:@yuki_365bit

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