本日発売!『Nintendo Labo』が秘めるポテンシャルを分析

 またユーザーのクリエイティブな感性を養うゲーム作品と言えば、子供の学習教材向けに作られた『Minecraft:Educational Edition』が挙げられる。世界30ヵ国以上の教育機関で使用された実績があり、2016年には東京都渋谷区立広尾中学校がEducation Editionのベータプログラムに国内初参加となった。教育現場に採用された理由としては、前述の感性や創造力を育む点とゲーム中に登場するレッドストーンを使った基礎的なプログラミング学習のし易さが有力だ。またベースとなる提供プラットフォームのPCがもたらす大きな頒布力も普及の要因と考えられる。

 本稿の主役である『Nintendo Labo』はコンシューマ機専用ソフトなので、教材として公共機関に普及するには乗り越えるハードルが幾つも存在する。しかし「自分で考えて構造物の仕組みを理解する」「理解した仕組みを応用して自分なりの動作ルーティーンを作る」という点で、学習教材になりうるゲーム作品の要件は満たしているのではないだろうか。

 『Nintendo Labo』は最新ハードで提供されるオリジナルタイトルながらも、どこか懐かしい香りのする斬新なゲーム作品だ。内容に惹かれた方、おもちゃ好きで工作が得意な方は手に取ってみてはどうだろうか。

Nintendo Labo TVCM3
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ホームページ:https://www.nintendo.co.jp/labo/

■龍田 優貴
ゲームの尻を追いかけまわすフリーライター。
時代やテクノロジーと共に移り変わるゲームカルチャーに目が無い好事家。
『アプリゲット』『財経新聞』などで執筆。
個人的なオールタイムベストゲームは「ファミコン探偵倶楽部」シリーズ。
Twitter:@yuki_365bit

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