気になるエンタメ機能は？

 

　最新のトレンドを押さえつつも、エンターテイメント性を豊富に備えたXperiaならではの機能も当然搭載している。ソニーのテレビブランドであるBRAVIAで培ったテクノロジー「X-Reality」を「Xperia XZ2」に活用することで、HDRでない動画コンテンツをHDR相当までアップコンバータしてくれる。

　こちらも「Xperia XZ2」のみだが、映画やゲーム・動画などに使われているオーディオにあわせて本体が振動し、臨場感を与えてくれる新しい機能も。このシステムをソニーモバイルは「ダイナミックバイブレーションシステム」と呼んでいる。同システムは独自のアルゴリズムでオーディオデータを解析、オーディオにあわせてバイブレーションが動作する仕組みである。視覚・聴覚、それに触覚が合わさることで新たな映像体験を生み出してくれることだろう。

　そのほか、S-Force フロントサラウンドやハイレゾ相当にまでサウンドをアップスケーリングするDSEE HXテクノロジーなど、今までXperiaシリーズに搭載されてきた機能が「Xperia XZ2」や「Xperia XZ2 Compact」でも利用できる。ただし、「Xperia XZ2」と「Xperia XZ2 Compact」から3.5mmオーディオジャックが排除されており、Bluetooth機器を接続する必要がある。

転換期を迎えたXperia

　エンターテイメント性溢れる「Xperia XZ2」と小型化して持ちやすくなった「Xperia XZ2 Compact」は、従来のXperiaから大きく流れを変えた。デザインの刷新や18:9アスペクト比の採用、指紋センサーの位置を変更するなど、Xperiaブランドにとっても大きな転換期を迎えようとしている。「Xperia XZ2」と「Xperia XZ2 Compact」は日本のキャリアでも夏モデルとして採用されるとみていいだろう。特にスマートフォンでの新たな動画視聴体験を体感したい人は、手にとってみてはいかがか。

■佐々木翼（ささきつばさ）
モバイル製品などのガジェットに詳しいフリーライター。
モバイルメディアの「ガジェットギーク」も個人運営している。