『めおと日和』“瀧昌”本田響矢の可笑しくかわいい姿と切ない決断 甘やかな日常に変化?
日光から帰り、いつもの暮らしに戻ったなつ美(芳根京子)が、仕事に向かう瀧昌(本田響矢)に「私いま、とても幸せです」伝える。『波うららかに、めおと日和』(フジテレビ系)続編の第4話は、そんな甘やかで平穏な二人の日常に、静かに変化の予感が忍び寄る回だった。
瀧昌は艦長から突如、広島・呉への異動を命じられる。その地名に、思わずどきっとした人も多いのではないか。舞台は昭和12年。その8年後に何が起きるかを知っている私たちは、この地名にどうしても胸を衝かれてしまう。当時の海軍において異動は日常茶飯事で、数年後の足取りなど誰にも分からない。それでも、二人の行く末を案じずにはいられなかった。
この赴任話をなつ美に切り出せないまま、瀧昌は彼女の実家を訪ねることに。幸いにも双方の家は近くにあり、なつ美は結婚してからも家族と頻繁に交流できている。そのことを喜ぶなつ美の父・篤三(高橋努)を前に、瀧昌はうまく笑顔を作ることができない。
本作は登場人物の脳内モノローグが多く、口下手な瀧昌の胸の内は、観ている私たちにはよくわかる。しかし当然、その場にいる姉のはる江(森カンナ)に彼の心の声は聞こえない。それにもかかわらず、篤三から「安心してるぞ」と言われた瀧昌の反応を見ただけで、はる江は「もしかして転勤?」と察する。流石の勘の良さに感心する一方で、この展開に鮮やかな説得力を与えているのが本田の演技だ。瀧昌が篤三の言葉をありがたく思いながらも、素直に受け取ることができないでいる理由を、はる江はその繊細な表情から読み取ったのだろう。
なつ美の実家を訪れたことで、瀧昌はますます異動の話を切り出しづらくなる。とはいえ、当時は引っ越しも一苦労。異動まで2カ月の猶予はあるものの、深見(小関裕太)に早めに動いたほうがいいと促され、決意を固めた瀧昌はなつ美を柴原家の母屋に誘った。結婚式に出られなかったから、せめて二人だけで写真を撮っておきたいという。