『VIVANT』最終回前に残された疑問点を整理 “野崎”阿部寛は本当に死亡したのか?
堺雅人主演の日曜劇場『VIVANT』(TBS系)が、いよいよ最終回を迎える。第23話では、前回生存が判明したベキ(役所広司)と乃木(堺雅人)が再会。ジャミーン(本間さえ)の出生にまつわる秘密も明らかになり、核融合データの争奪戦は大きく動いた。しかし、ラストではリュウ(堺雅人)が野崎(阿部寛)を銃撃。SNSでは驚きの声とともに、野崎の生存を予想する考察が相次いでいる。11月8日の最終回を前に、残された疑問点を整理してみたい。
まず気になるのは、野崎が本当に撃ち殺されたのかという点だ。核融合研究者エリシャとの面会を終えた乃木と黒須(松坂桃李)は、情報ブローカーのタイランに裏切られ、シンシーの樊林杏(ハン・リンシン/宮下今日子)らに拘束される。そこでリュウは、野崎が核融合の秘密を聞いてしまったことを理由に、「さようなら、愛しき人よ」と告げ、胸に向けて引き金を引いた。第23話の副題「最終決戦開幕前夜!さようなら愛しき人よ。」が指していたのは、この2人だったというわけだ。
ただ、この場面をそのまま受け取っていいのだろうか。第19話では、リュウが監視映像と音声を遮断し、野崎と密談。第21話でもドラム(富栄ドラム)を麻酔銃で眠らせ、監視カメラを切って看守を退出させるなど、2人きりの時間を作っていた。さらに第22話では、黒い幕を張り、大音量の音楽を流して3時間もの間、野崎と密室で過ごしている。もし何らかの計画を立てていたとすれば、今回の銃撃も打ち合わせ通りだった可能性がある。リュウが野崎の頭ではなく胸を撃ったことから、SNSでは防弾チョッキや血のりを使った死亡偽装説も浮上している。
さらに第22話では、野崎がジャミーンの居場所をハンに教えていたことが発覚し、裏切りを疑う声が上がった。一方、同じ第22話で明かされたのは、ベキたちの死の偽装に野崎が協力していたという事実だ。乃木から連絡を受けた野崎は身元不明の遺体を手配し、兄の病院でベキたちを治療させていた。シンシーにはベキが死んだと伝えていただけに、完全に敵側に寝返ったとは思いにくい。さらに第23話では、ドラムの生存を聞いた野崎の口元がわずかに緩んだようにも見えた。そもそもドラムはリュウに6発撃たれながら、銃弾はいずれも内臓まで達していなかった。もしリュウが意図的に急所を外していたのだとすれば、2人は今も水面下でつながっているのではないだろうか。
SNSでも野崎の安否を心配する声がある一方で、「もうだまされない」「どうせ生きている」といった反応が見られる。第2シーズンでは新庄が死を偽装して生還し、リュウに撃たれたドラムも救出された。さらに、第1シーズン最終話で死んだと思われていたベキまで生きていたのだから、野崎だけがあっさり退場するとも考えにくい。ただ、ここまで生還が続いたからこそ、あえてその予想を裏切ってくる可能性もある。仮に野崎が生きていたとしても、リュウは何のために乃木たちの前で引き金を引いたのか。野崎の生死以上に、そこが大きな謎なのかもしれない。
もう一つ大きな謎が、核融合データを記録したディスクの隠し場所だ。第23話では、ジャミーンがエリシャの娘プリシャだと確定。エリシャはかつて娘の体内にディスクを埋め込み、その事実をアディエルにだけ伝え、取り出して誰にも見つからない場所に隠すよう託していた。しかし、ジャミーンを手術した薫(二階堂ふみ)によれば、体には手術痕が残っているものの、精密検査で異物は見つからなかったという。エリシャの依頼を受けたアディエルがディスクを取り出し、別の場所に隠したと考えるのが自然だろう。
ここで注目されているのが、第1シーズン第1話のパン作りの場面だ。アディエルの家でジャミーンがパンをうまく作れずにいた際、乃木は小麦粉500グラムを手で正確に量り、家にあったはかりの故障を見抜いた。この特技は第8話でも孤児院の不正を暴く際に使われており、すでに一度伏線として回収されている。それが今、はかりの内部にディスクが隠されていたのではないかという新たな考察を呼んでいる。もしそうなら、3年前の何げないシーンにもう一つの仕掛けが用意されていたことになる。ただ、アディエルは当時4、5日間テントを離れており、その間にディスクを別の場所へ運んだ可能性もある。現時点では、はかりが隠し場所だと断定することはできない。
もう一つ引っかかるのが、エリシャが乃木に託したジャミーンへの伝言だ。「お前は希望の子」「祝福の中を歩め」「いつまでも」という言葉を、それぞれヘブライ語、英語、トルコ語で伝えていた。単に娘への愛情を伝えるだけなら、わざわざ3カ国語を使う必要はないようにも思える。何らかの暗号になっているのだろうか。エリシャは乃木の耳元で「これからとてつもない冒険が始まる」と告げ、「最後の鍵を開けるのはプリシャだ」とも語っていた。となれば、ディスクの場所が分かれば問題が解決するという単純な話ではなさそうだ。第1シーズンから人の善悪を見抜くとされてきたジャミーンには、どんな役割が残されているのか。野崎とリュウの関係、ディスクの行方、そしてエリシャの言葉。これらの謎が最終回でどのようにつながるのか、気になるところだ。
■放送情報
日曜劇場『VIVANT』第2シーズン
TBS系にて、毎週日曜21:00〜21:54放送
出演:堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、竜星涼、山中崇、Barslkhagva Batbold、Tsaschikher Khatanzorig、富栄ドラム、林原めぐみ(声の出演)、内野謙太、花岡すみれ、本間さえ、二宮和也、井上順、林遣都、内村遥、井上肇、市川猿弥、市川笑三郎、平山祐介、珠城りょう、西山潤、宮下今日子、Tanapak Jongjaiphar、濱田岳、坂東彌十郎、小日向文世、キムラ緑子、松坂桃李
原作・演出・プロデュース:福澤克雄
プロデューサー:飯田和孝
製作著作:TBS
©︎TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/VIVANT_tbs/
公式X(旧Twitter):@TBS_VIVANT
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