珠城りょう、『VIVANT』堺雅人の“一人三役”に圧倒 「大変さをまったく感じさせない」

 TBS系日曜劇場『VIVANT』第2シーズンで別班員・廣瀬瑞樹を演じる珠城りょうのインタビューコメントが公開された。

 本作は、2023年7月期に放送された第1シーズンから3年の時を経て、今夏から2クール連続で放送される『VIVANT』の続編。堺雅人演じる主人公・乃木憂助(堺雅人)ら別班と、多国籍の民間情報組織シンシーをめぐる攻防が描かれる。珠城は第1シーズンに続いての参加となる。

 珠城は第2シーズンでは、まず自分が「こう演じたい」と思ったことをやってみる姿勢で現場に臨んだ。第1シーズンで指導された点は一切指摘されなかったといい、「少しは成長したと思ってもらえたのかな」と語っている。

 共演者については、堺雅人を「海外の慣れない土地でも疲れた顔を見せず、いつもワクワクしながら撮影現場にいらっしゃる」と評し、一人で三役を演じる姿から「自分は自分のやるべきことに集中すればいいんだ」と背中で教わっていると述べた。乃木の義弟・ノコルを演じる二宮和也については「お芝居が始まると明確に“スイッチ”が入る」と語り、別班員・黒須駿役の松坂桃李については「静かなお芝居の中にも大きな熱を感じます」と印象を明かしている。

 “別班”という言葉が広がったなかで別班員を演じていることについて、珠城は「『私、別班なんです』って言えるのって、本当にすごいことだなって思います」とコメント。「元宝塚のトップスターだった珠城りょうが出ている」ではなく、「別班の廣瀬って誰が演じているんだろう」という広がり方をしていることに喜びを示した。元宝塚歌劇団月組トップスターという肩書きを背負いながら、一人の俳優として模索を重ねてきた珠城は、退団から5年を経て「俳優・珠城りょう」として認められてきた手応えを語っている。

珠城りょう(廣瀬瑞樹役)コメント

第2シーズンで意識したこと

第2シーズンに入る時に強く思っていたのは、「第1シーズンの時から成長したところを見せたい」ということでした。
第1シーズンでは、別班員としての立ち方や、セリフの言い方についていろいろ指導していただきました。別班員として登場する女性が私一人だったこともあって、最初に登場した会議室で主要勤務歴を述べる場面でも、「立ち方がふわっとして見える」と指摘されたり。当時はまだドラマの撮影現場の経験も浅くて、セリフの語尾について指摘を受けたこともありました。その時に、「宝塚(歌劇団)出身」という枠組みだけで見られているように感じたことが、自分の中ではすごく悔しくて。

撮影がない日も現場を見学していたことについて

「どうしたら“珠城りょう”という一人の人間、俳優として見ていただけるんだろう」と考えました。
監督が「自分の撮影がない時も見学に来ていいよ」と言ってくださったので、骨のあるやつだなと思ってもらいたい気持ちもあって結構通いました。堺さんや二宮さんたちのお芝居を、監督が見るモニターの横で見せてもらったりしていましたね。

第2シーズンで役との向き合い方も変わったか

変わりました。第1シーズンでは「この方向性で大丈夫かな」と、監督が求める正解を探していた気がします。言ってしまえば、ちょっと尻込みしてしまったんです。『VIVANT』独特の世界観や撮影現場の空気に飲まれていた部分もあって、それも悔しかった。
だから第2シーズンは、まず自分が「こう演じたい」と思ったことをやってみる。何かリクエストされたら変えてみよう、くらいの強い気持ちで撮影現場に臨みました。今回は第1シーズンで指導されたことは一切言われなかったので、「少しは成長したと思ってもらえたのかな」と感じています。

別班員をどのように作ったか

別班って、実際のところどういう存在なのかはっきり分からないですよね。だから私の中では、『VIVANT』という作品における別班のあり方が正解なんです。
“別班らしさ”は何か。台本とにらめっこしながら、第2シーズンでは、ちょっとした気配で「何かいつもと違う」と気づくとか、そういうものをどれだけ自然に作品の中へ落とし込めるか考えていました。

日常の顔との違いで意識したこと

一見普通に見える。でも「何か普通の人とは違うな」という立ち振る舞いも見えたらいい。動きや目線、セリフの言い方はすごく考えました。

乃木が救出に現れたシーンについて

これまで任務のために表には出さなかったけれど、別班員もやっぱり一人の人間で、当然それぞれ感情がある。その部分はしっかり見せられたらいいなと思って、演じていました。
気持ちが前へ前へ行きすぎて、リハーサルではセリフを噛んでしまったりもしました。それを短い時間の中で修正しながら撮っていくことも勉強になりました。
お芝居って、言ってしまえば全部“嘘”じゃないですか。私は廣瀬本人ではないし、本当にその境遇に置かれているわけでもない。でも、なぜかその瞬間は全てがリアルになる。そういう瞬間に出会うたびに、「お芝居って面白いな」「やめられないな」と思います。

堺雅人の現場での存在感について

堺さんは、いつお会いしても変わらないんです。海外の慣れない土地でも疲れた顔を見せず、いつもワクワクしながら撮影現場にいらっしゃる。
今回は一人で三役を演じていらっしゃるのに、その大変さをまったく感じさせない。その姿から「自分は自分のやるべきことに集中すればいいんだ」と、背中で教えていただいている感じがします。「あのレベルで堺さんが来るなら、自分たちはもっと上がっていかなきゃ」と思わせてくださる方です。

二宮和也の印象について

二宮さんは、いつお会いしてもフラットでフランクな方です。日曜劇場『マイファミリー』(2022年/TBS系)ではご一緒するシーンがなく、集合写真でご挨拶したくらいでしたが、第1シーズンでモンゴルでお会いした時にも「お久しぶりです」と声をかけてくださって。
普段はテレビで見ている二宮さんのイメージのままなんですけど、お芝居が始まると明確に“スイッチ”が入る。その入り方が本当に素晴らしくて、「すごい方と同じ撮影現場にいるんだな」と感じていました。

松坂桃李の印象について

桃李さんは同い年なんですけど、私はなんとなく“桃李さん”って呼んじゃう感じで(笑)。普段はすごく穏やかな方だと思います。
でも、静かなお芝居の中にも大きな熱を感じますし、ちょっとした声のトーンだけでも、重みや怒りだったり、一色ではない、いろいろな感情が静かな芝居の中から伝わってきました。第21話でも「こっちのことは気にしなくていいので、思いっきりやっちゃってください」と言ってくださって、それで緊張が少しほぐれました。
皆さんのさりげない気遣いや優しさに、すごく支えられました。

“別班”という言葉が広がった今、別班員を演じていることについて

こんなに『VIVANT』や“別班”という言葉が広がっている中で、「私、別班なんです」って言えるのって、本当にすごいことだなって思います(笑)。これだけ人気のある作品の中で、自分が別班員の一人として存在している。その状況が、客観的に見てもすごいことだと感じています。

廣瀬として認知されることも増えた

それが個人的にはすごくうれしいです。「元宝塚のトップスターだった珠城りょうが出ている」というところからではなく、「別班の廣瀬って誰が演じているんだろう」「珠城りょうがやっているらしい」「あの人って元宝塚の人だったの?」という広がり方をしている。
宝塚でやってきたことは自分の大切な土台で、もちろん誇りもあります。でも、一人の俳優として勝負したいという気持ちは、退団した時からずっとありました。
「元宝塚」という肩書きは、ずっとついてくると思うんです。でも、その肩書きだけでなく、自分自身を知ってもらいたい。退団して今年で5年、ようやく理想としていた形に近づいた気がします。「俳優・珠城りょう」として認めてもらえてきたのが、今はすごく幸せです。

『VIVANT』の魅力について

まずはスケールの大きさです。「日本のテレビドラマでこれだけの作品を撮れるんだ」ということを世の中に打ち出したことが、ものすごいことだと思います。映像も美しくて「映画を見ているのかな」と思うくらいワクワクする作品です。
一人の俳優として、これだけの俳優陣がそろう作品に参加できていることも幸せです。堺さんがよくおっしゃる「冒険」という言葉がありますけど、作品の中だけではなく、いろいろなことを冒険している。そのワクワク感が惹きつけるところなのかなと思います。

視聴者へメッセージ

まだまだ「えっ!?」という展開が待っています。人間模様が絡み合っていて、まだまだひもとけていないこともたくさんあります。
第2シーズンはモンゴルやタイ、アゼルバイジャンなど、さまざまな国の俳優さんやスタッフさんが力を込めて作っています。ぜひ、細部まで見ていただけたらと思います。

■放送情報
日曜劇場『VIVANT』第2シーズン
TBS系にて、毎週日曜21:00〜21:54放送
出演:堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、竜星涼、山中崇、バルサラハガバ・バトボルド、Tsaschikher Khatanzorig、富栄ドラム、林原めぐみ(声の出演)、内野謙太、花岡すみれ、本間さえ、二宮和也、井上順、林遣都、内村遥、井上肇、市川猿弥、市川笑三郎、平山祐介、珠城りょう、西山潤、宮下今日子、Tanapak Jongjaiphar、濱田岳、坂東彌十郎、小日向文世、キムラ緑子、松坂桃李
原作・演出・プロデュース:福澤克雄
プロデューサー:飯田和孝
製作著作:TBS
©︎TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/VIVANT_tbs/
公式X(旧Twitter):@TBS_VIVANT
公式Instagram:tbs_vivant
公式TikTok:vivant_tbs

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