『めおと日和』“瀧昌”本田響矢の甘みと茶目っ気 “ふかふみ”のやりとりにも胸が高鳴る

瀧昌(本田響矢)が妻をからかう「余裕」を少しずつ身につけていく一方で、深見(小関裕太)が妻の前で装っていた「余裕」をそっとほどいていく。『波うららかに、めおと日和』(フジテレビ系)続編の第3話では、瀧昌と深見が、それぞれの妻との関係を深めるなかで対照的な変化を見せた。
何の知らせもないまま何日も帰らない瀧昌を案じていたなつ美(芳根京子)は、芙美子(生田絵梨花)と深見の機転によって、彼が危険な任務についているわけではないと知る。ただ、それと同時に突きつけられたのは、彼らの仕事に「絶対の保証はない」という現実だった。改めて軍人の妻としての覚悟が芽生えたなつ美は、帰宅した瀧昌の前でどこまでも明るく振る舞う。

一方の瀧昌は、またなつ美に心配をかけているのではないかと思い、大急ぎで帰宅していた。それだけに、出迎えたなつ美があまりにも普段通りだったため、拍子抜けしてしまう。だが、なつ美に不安がなかったわけではない。密かに流した安堵の涙に、瀧昌はすぐ気づく。「やっぱり心配かけたんですよね。どうして言ってくれなかったんですか」と、なつ美を見つめる瀧昌の眼差しは、どこまでも真剣だ。
寂しさや不安に振り回されず、自分の感情に自分で決着をつけられる「しっかりした妻」になりたい――。なつ美が明かした健気で強い決意に、瀧昌が「よろしくお願いします」と深く頭を下げる一幕がたまらなく愛おしい。無理にすべてを打ち明けさせるのではなく、一人の人間としての彼女のプライドを丸ごと受け止める。その上で「俺にできることがあれば遠慮なく言ってほしい」と優しく添える瀧昌の姿に、不器用だった頃からの確かな成長と、夫としての底知れない頼もしさを感じて胸が熱くなった。

夫婦として育んできた親密さは、二度目の旅行でもうかがえる。旅館で夜空を眺めているうちに、なつ美の肩で眠ってしまった瀧昌。翌朝、瀧昌は眠るなつ美の頬にそっと手を添え、額を合わせて「ありがとう」と囁く。さらには、狸寝入りをする彼女の鼻をつまんでみせるのだ。前作ではあんなに触れることをためらっていた瀧昌が、今では少しからかうような余裕まで見せる。その変化が、小さなやり取りを積み重ねてきた二人の時間の経過を物語っている。
ここで惹かれるのは、本田響矢が見せる甘みと茶目っ気のギャップだ。頬に触れる優しく穏やかな手つきから一転、なつ美の鼻をいたずらっぽくつまむ少年のような笑顔へ。そのあまりに愛らしい落差に、観ているこちらの顔も思わず緩んでしまう。しかも、その余裕が最初から備わっていたものではなく、なつ美と過ごす日々のなかで少しずつ育まれたものに見えるのが、本田の芝居のうまさだろう。柔らかくなっていく表情や自然な触れ方のひとつひとつに、二人が積み重ねてきた愛おしい時間が確かに息づいていた。

触れ合うことには慣れてきても、おめかしした妻のワンピース姿を前にすると、まだ照れて「かわいい」と言いきれない。そんな初々しい姿を残しているからこそ、瀧昌の成長が唐突に感じられず、彼らしさを保ったまま関係が進んでいるのだと納得させられる。
嘘のつけなさも相変わらずだ。深見が結婚祝いに欲しいものをそれとなく探るはずが、簡単に察されてしまった瀧昌。なつ美はまだサプライズのつもりでいるため、当日は深見に「何があってもまずはおどろけ、そして全身全霊で喜べ!」と念を押す。それなのに結局、自分から口を滑らせてなつ美に事情を隠しきれないところが、なんとも瀧昌らしい。だが、そんな夫がなつ美は愛おしくてたまらないのだろう。新婚の自分たちを差し置いて、いちゃつく二人を深見はニヤリと見守っていた。



















