俳優・大森元貴の魅力は“変幻自在ぶり”にあり? 『いろはの恋は時代をかける』での表現力

上白石萌音が主演を務めるTBS系火曜ドラマ『いろはの恋は時代をかける』が10月13日にスタートした。本作は、令和の小学校教師・梨木彩葉(上白石萌音)の身体に、江戸時代の娘・いろは(上白石萌音)の魂がタイムスリップしてくることから始まるロマンティックコメディ。
第1話で特に気になっていたのが、Mrs. GREEN APPLE・大森元貴の役どころだ。出演は発表されていたものの、詳細は放送まで伏せられており、どんな人物を演じるのか楽しみにしていた人も多いだろう。大森演じる関孝和は、幼い頃から算学の才能を発揮し、江戸城で勘定役を務める傍ら、人々に和算を教えている人物。飛脚屋の娘・いろはとは算学を通じて親しくなる。いろは自身も将来は子どもたちに学問を教えたいと夢見ているが、女性が手習所を開くことは当時の社会では認められていなかった。そんな中、いろはの才能を認め、夢を応援してくれるのが関である。

第1話では、夢を諦めかけているいろはに対し、関が世の中の価値観は時代とともに変わっていくと諭す場面があった。そして「お前の楽しさや喜びはお前だけのものだ」と語り、好きなことを諦めずに学び続けるよう励ます。身分や性別によって選択肢が限られていた時代に、いろはの可能性を信じてくれる関。落ち着いた口調で優しく語りかける姿には包容力があり、いろはが憧れ慕うのも納得だろう。
その後、令和にやってきたいろはは、女性でも教師になれることを知り、算数の教科書を抱きしめて涙を流す。関が話していた未来が、本当に訪れていたのだ。さらに第1話の終盤では、江戸時代に残された関が、姿を消したいろはを探す場面も。地面に落ちていた鈴を拾い、「いろは?」とつぶやく姿からは、彼女を気にかける気持ちが伝わってきた。登場シーンはまだ限られているものの、穏やかな表情と凛とした佇まいが印象的で、これまでの大森とはまた違った魅力を感じた人も多かったのではないか。

そんな大森が俳優として本格的に注目を集めたのは、2025年公開の映画『#真相をお話しします』だった。菊池風磨とのダブル主演で、映画初出演にして初主演。大森が演じたのは、警備員の桐山(菊池風磨)と出会い、秘密を暴露する生配信に関わっていく謎めいた青年・鈴木だ。一見すると人当たりが良く、少しお調子者のようにも見えるが、どこか底知れない不気味さを漂わせていた。
特に印象に残ったのが、鈴木が桐山の腕をつかみ、激しい口調で詰め寄る場面だ。それまでの飄々とした雰囲気から一変し、感情をむき出しにする姿には思わずゾッとさせられたし、何より鈴木という人物のつかみどころのなさが見事に表現されていた。




















