齋藤飛鳥、乃木坂46卒業から約3年半を経て掴んだ自身のペース 30代に向けての展望も

 失意のどん底に突き落とされた主人公が、何気ない日常と人の温もりに触れながら、一歩ずつ自分の人生を取り戻していく姿を描いた谷口菜津子の人気コミック『まめとむぎ』が実写ドラマ化。テレ東系ドラマ24枠で放送される本作で、主人公・清水麦を演じるのは齋藤飛鳥だ。これまでミステリアスな役や強い個性を放つ役柄を演じることが多かった彼女が今回挑んだのは、挫折と向き合い、泥臭くも変化を受け入れていく30歳の女性だ。乃木坂46卒業から約3年半を経てようやく掴んだ自身のペース、役を通して得た「人生の変化への向き合い方」、そして2年後に迫る30代へのリアルな胸の内を聞いた。

芝居の匙加減に悩む部分も

ーー今回演じられる清水麦というキャラクターは、齋藤さんがこれまで演じてこられた役柄とは少しタイプが異なる印象を受けました。ご自身ではどう感じていますか?

齋藤飛鳥(以下、齋藤):私もそう思います。今まで演じた役は、見た目が個性的だったり、性格が極端に暗かったり明るくかったり、何かしらの強い特徴があることが多かったです。でも今回はそういう分かりやすい特徴がない。「普通にこういう人いるよね」という女性なので、キャラクターを作る段階が難しかったです。

ーーテレ東の深夜枠ならではの空気感やトーンを掴む難しさもありましたか?

齋藤:「どれくらいコメディ要素を強めたらいいんだろう?」「どれくらいポップなテンポ感なんだろう?」と、全体の雰囲気を測りかねて、お芝居の匙加減に悩む部分はありました。でも、実際に現場に入って撮影が始まってしまえば、「なるほど、こういう世界観か」とスッと納得しながら進めることができました。

ーー物語は麦が仕事も恋も失い、どん底に落ちるところからスタートします。過酷な状況から変化していく麦を演じて、ご自身の生活観や意識に影響はありましたか?

齋藤:麦ちゃんは、この作品の中で大きく変化していきます。それを受け入れられるだけの度量やキャパシティの余白がある姿がすごく素敵だなと思いました。人間って、自分の非や間違いに気づいても、なんとなく誤魔化して生き直すこともできるじゃないですか。でも麦ちゃんは誤魔化さず、一つひとつの出来事に逃げずに向き合う決断をした。その真っ直ぐさやカッコよさは、私自身も刺激を受けましたし、これから取り入れたいなと思いました。

ーーご自身の中でも、麦のように「自分の選択や頑張り方は正しかったのか」と壁にぶつかるような経験はありましたか?

齋藤:あります。麦ちゃんの場合、もしあのタイミングで不倫もバレず、そのままバリバリ働いて編集長になっていたら……それも一つの人生ですが、きっと誰かを傷つけていることにも気づかないまま進んでいたと思うんです。大なり小なり、日々の生活で落ち込んだり反省したりすることは誰にでもありますよね。でも、それをどう自分自身の変化や成長に繋げていくかは、自分の考え方と行動次第なんだなと改めて学びました。

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