『GTO』“鬼塚”反町隆史が担う教師だけでない“父親”の役割 98年版キャストのその後も

 話は変わるが、2026年版『GTO』の各話のエピソードには、保護者の存在感が希薄という共通点がある。保護者の介入がまったくないか、あったとしても効果がない中で、鬼塚は現代の高校生たちと向き合うことになる。

 ある意味、「親代わり」の役割を果たしているのが鬼塚で、「言いたいこと」ではなく、別の誰かが言わなければいけないことを当事者に代わって発するポジションが2026年版の鬼塚英吉であると理解できる。2026年版の鬼塚が98年版に比べて破天荒さが失われ、大人しくなって目新しさのない既存の教師の範ちゅうを出ないとすれば、教師と親の役割を重なり合うものと捉えたことが原因のひとつだろう。

 鬼塚が担うのは圧倒的に父親の役割である。元教え子の龍之介やマサルに請われて生徒を説得する鬼塚は、まるで父親の父親、つまりおじいさんのような威厳と包容力を感じられた。

 最終回直前の第10話は、98年版とのリンクが随所に感じられた。マサルだけでなく、村井(池内博之)の現在について言及されるシーンがあり、会話の中で、相沢みやび(中村愛美)を好きという一途さが明かされた。次回予告では、小栗旬演じるのぼるの姿も見えたので、元教え子軍団の活躍に期待したい。

 龍之介は誠真学園を去ったが、学生時代に鬼塚に世話になったと語る龍之介との間で、いったいどんな出来事があったかは気になるところだ。後年、自分が勤務する学校に招くくらい、鬼塚を認め、心酔する龍之介との信頼関係がどのように築かれたかを掘り下げるだけでも、ゆうに1話分のエピソードになるだろう。

■放送情報
『GTO』
カンテレ・フジテレビ系にて、毎週月曜22:00~放送
出演:反町隆史、生見愛瑠、工藤阿須加、高橋メアリージュン、市川知宏、夙川アトム、近藤芳正、宇梶剛士、松嶋菜々子、稲垣来泉、及川桃利、大島美優、梶原叶渚、川口和空、北里琉、柴崎楓雅、難波碧空、西浦心乃助、堀口真帆、森本陸斗ほか
原作:藤沢とおる『GTO』(講談社『週刊少年マガジンKC』刊)
脚本:遊川和彦
監督:中島悟、松田健斗
音楽:福廣秀一朗
エグゼクティブプロデューサー:安藤和久
チーフプロデューサー:河西秀幸
プロデューサー:永富康太郎、伊藤茜
制作協力:メディアプルポ
制作著作:カンテレ
©藤沢とおる/講談社/カンテレ
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