興収で読む北米映画トレンド

『バイオハザード』北米No.1 シリーズ史上最高オープニング&高評価

 9月18日~20日の北米映画週末ランキングは、『バイオハザード』が圧倒的な強さで初登場No.1に輝いた。北米3684館で、週末3日間の興行収入は6000万ドル。公開前は4000万~5000万ドル程度の予想だったが、これを大幅に上回った。

 海外市場でも4830万ドルを稼ぎ、世界興収は1億830万ドル。北米・世界ともに、2002年から続く実写映画『バイオハザード』シリーズ史上最高のオープニング記録となった。

『バイオハザード』

 シリーズ8作目だが、前作『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』(2021年)に続く再びのリブート作。医療配達員のブライアン(オースティン・エイブラムス)が、ラクーンシティで荷物を届ける仕事を請け負い、想像を絶する惨劇に巻き込まれていく。

 シリーズの北米オープニング記録は、『バイオハザードIV アフターライフ』(2010年)の2665万ドル。ミラ・ジョヴォヴィッチ主演の旧シリーズはいずれも2000万ドル台でスタートしたため、従来の水準を大幅に押し上げた形だ。また、『アフターライフ』の北米最終興収は6012万ドルなので、この数字にもわずか3日間でほぼ到達したことになる。

 『WEAPONS/ウェポンズ』(2025年)や『バーバリアン』(2022年)のザック・クレッガー監督による新解釈が冴えた本作は、シリーズ史上最高、ビデオゲームの映画化作品としても指折りの高評価を獲得。Rotten Tomatoesでは批評家スコア95%・観客スコア91%、映画館の出口調査に基づくCinemaScoreでも「B+」評価となった。

『バイオハザード』

 観客の66%が男性で、74%が35歳未満。特に目立ったのがゲームファンの割合で、全体の36%が「ヘビーゲーマー」と回答し、男性25歳未満では47%に達した。これはミラ版の最終作『バイオハザード:ザ・ファイナル』(2016年)を上回るもので、より多くのゲームファンが劇場に足を運んだ結果だ。また、『バイオハザード』ファンは全体の半数近い46%を占めた。

 その一方、本作ではクレッガーのファンを含む映画愛好層も全体の37%に達した。ビデオゲームのファン、『バイオハザード』のファン、そして映画ファンが重なった結果が、6000万ドルというシリーズ史上最大の初動成績だ。製作費は7500万ドル、ビジネス的な成功もすでに視野に入っている。日本では10月9日公開。

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