『映画ちいかわ』“島二郎推し”続出の理由をあらためて考える 声優・最上嗣生の功績も

その一方、島二郎は謎の多いキャラクターでもある。なぜ森の奥に1人で住んでいるのか。なぜ島民たちと一切面識がないのか。なぜちいかわたちを全力で助けてくれるのか……。作中の説明はふわっとしていて、何か隠された事情があるのではないかと勘繰りたくなってしまう。
実際にファンのあいだでは、その正体を考察しようとする人も多い。たとえば島二郎のことを“氏神”だと推理する説は有名だ。外からやってきた神であるセイレーンに対して、元々島を守っていた神である島二郎が力を取り戻し、土地の平和を守ってくれた……という神話的なイメージなどが語られている。
この説は妥当性はともかくとして、ファンのあいだで考察が盛り上がるのは、それだけ島二郎というキャラクターに強い魅力があるからだと言えるだろう。

またアニメ版では、そんな島二郎に声が付いたことで、新たな魅力が生み出されている。声優を務めるのは、最上嗣生。『進撃の巨人』の“鬼教官”キース・シャーディス役や『僕のヒーローアカデミア』の敵<ヴィラン>連合メンバー、Mr.コンプレス役、実写ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のサムウェル・ターリー役の吹き替えなど、さまざまな作品で活躍している声優だ。
今作の島二郎役を演じるにあたっては、渋くて芯があるダンディな声でありながら、ハツラツとした明るいしゃべり方によって、親しみやすくて頼りがいのあるナイスガイというイメージを表現している。
とくにアニメ版では、ちいかわが森のなかに1人取り残された際の絶望感が強く伝わってくるので、島二郎の心強さが染み渡ってくる。公開早々の時点から島二郎の人気が爆発していたのは、最上の演技があってこそではないだろうか。
『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』の盛り上がりの立役者となっている島二郎。ぜひシルバーウィークにもう一度劇場まで足を運んで、その怒涛の活躍を見届けてほしい。
■公開情報
『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』
全国公開中
キャスト:青木遥(ちいかわ)、田中誠人(ハチワレ)、小澤亜李(うさぎ)、井口裕香(モモンガ)、内田雄馬(ラッコ)、淺井孝行(くりまんじゅう)、島袋美由利(シーサー)、春海百乃(古本屋)、最上嗣生(島二郎)、鈴木みのり(セイレーン)
原作・脚本:ナガノ
監督:及川啓
キャラクターデザイン:辻智子
コンセプトアート:橋本真樹
プロップデザイン:高妻匠
色彩設計:長井彩香
美術監督:眞﨑萌
CG監督:中野祥典
撮影監督:岡﨑正春
編集:高橋歩
音響監督:土屋雅紀
音響効果:倉橋裕宗(オトナリウム)
音楽:トクマルシューゴ/上水樽力
アニメーションプロデューサー:溝口侃
アニメーション制作:サイピク
製作:川上洋一、古澤佳寛
エグゼグティブプロデューサー:松崎容子
プロデュース:今福太郎
プロデューサー:小峯雅隆、障子直登
宣伝プロデューサー:林原祥一、斎藤愛子、狩野裕明
製作幹事:QTORY inc.
配給:東宝
©ナガノ / 2026「映画ちいかわ」製作委員会
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